【書評】『SECOND BRAIN 時間に追われない「知的生産術」』ティアゴ・フォーテ著・東洋経済新報社
【お勧め読者】
日々のタスクの処理だけで忙殺されている方
情報一元化をどうやるのか具体的に知りたい方
【本書の読みどころ】
自分の行動・アイデア・記録をデータ化して一元化して活用する方法をまとめたものが本書である
このアイデアは昔からあるものではあるが、より現在の状況に合った内容となっており、参考になった部分も多かった
一人ひとりの仕事が質・量ともに求められる現代社会で、情報処理を最適化することは必須のスキルであることからも一読をお勧めする
【さらに理解を深めるために】
『メモの魔力』前田 裕二(著)幻冬舎
『超戦略ノート術』DaiGo(著)学研プラス
『EVERNOTE「超」仕事術』倉下忠憲(著)C&R研究所
よりビジネスに特化させた情報整理術
本書は自分の情報を全て一元管理することにより、仕事や生活をよりよいものにするノウハウをまとめたものである
その中でも本書は特にビジネスに特化している内容となっており、かつ現代に合わせたITの活用をメインにしていることからも一読の価値はあると感じた
情報の一元管理については昔からある内容ではあるが、本書の特徴としては以下が挙げられるだろう
1.プロジェクトごとに情報を集めることを前提にしている
2.徹底的に今の仕事でつかえるまで細分化した内容となっている
3.デジタルを最大限活用している
詳しい内容は本書に譲るが、情報をプロジェクトごとに集めるという発想はなかったので非常に参考になった
情報は情報だけでは意味をもたない、それをどう使える状態にするかが重要である
その具体的方法がプロジェクトごとに情報を集めるというアイデアだ
この部分だけでも読むことで情報に対する考え方が変わるに違いない
情報のカテゴリー分けと情報の本質を発見するノウハウ
情報を集めても活用できなければ宝の持ち腐れだ
情報を活用するためには、情報のカテゴリー分けと情報の本質をとらえ一般化して使える情報にする必要があると著者は語っている
そのノウハウが本書では
カテゴリー分けの基本「PARA」のルール
本質を発見する「4つの段階」=プログレッシブ・サマライゼーション
としてまとめられている
この2つに関しては具体的な方法についても細かい記載がされており、非常に役に立った
この部分もチェックすると良いだろう
Evernoteかnotionか
いまは情報を一元管理するアプリが数多く提供されており、その中でもEvernoteとnotionが有名だろう
私はEvernoteを日々使っているのだが、プロジェクトという観点からみればnotionも非常に良いことが本書を読んでわかり、現在notionも使ってみるか検討中だ
人間はどうしても忘れてしまう動物であることから、情報を残して整理しておくことは非常に重要だ
その効率的な手助けをしてくれる、アプリは数多くあるので是非、使ったことがない方は使って活用してみることをお勧めする
システムにまで活用できるまでには、時間もかかるが作っておく意味は非常に大きいと私は感じている
本書を読んで、興味があれば情報整理の実践も含めて検討していただきたい一冊だ