【ランキング】2023年度年間おすすめ本ランキング
12月の書評ランキングに続いて、2023年中に読んだ365冊の本のベスト5を発表します!
こちらは選りすぐりの5冊となっておりますので、手に取ったことがないよという方は是非読んでみてください。
本には自分の思考や行動を変容し、人生を動かす力があります。
皆さんに良い本と巡り合うことを祈っています。
それでは早速いきましょう。
第5位:『微差力』斎藤一人著・サンマーク出版
説明不要の斎藤一人さんが書いた一冊。
斎藤一人さんの本は文字が大きく、文字数も少ない(かなり余白を持たせて書いてある)。
なのに読むのに時間がかかるという不思議な本。
かなり深い内容を限りなく簡潔に書かれているため、少し読むたびに考えさせられ、感動したりする。
難しい内容を誰にでもわかるように書かれている本書は正に良書と言えるだろう。
それだけで読む価値がある。
第4位:『思いがけず利他』中島岳志著・ミシマ社
本書は落語の「文七元結(ぶんしちもつとい)」を題材にして利他とは何かを紐解いていく物語となっている。
「文七元結」は明治中期に三遊亭圓朝が創作したもので、人情噺の代表作とされ、これを十分に演ずることができれば一人前の真打ちとして認めれる作品とのこと。
物語の詳しい内容は本書に譲るとして、この物語は主人公が自分にとっての命と同じであるお金を何の見返りもなく見ず知らずの相手に与えてしまうもの物語で、最終的にはそのお金を渡したことによって幸せが訪れたという物語となっている。
そして重要なことはこの主人公は必ずしも「根っからの善人」や「規範的な人間」ではなく、どうしようない人物として描かれているところだ。
このどうしようもない主人公がなぜ、大事なお金を無条件に相手に渡してしまったのか、そしてなぜその行為の結果幸せが訪れるようになったのか。
その謎を解いていく鍵の一つとして利他と利己の考察がある。
利他とは何か、それを理解できる良書。
第3位:『世界最強の商人』オグ・マンディーノ著・角川文庫
この『世界最強の商人』は知ってはいたもののタイトルがいまいちだと感じており、ずっと読んでなかった。
最近になって読む機会に恵まれ、読んでみるとなぜ早く読まなかったのかと後悔の念にかられた。
この本は商人という文言が使われているため、セールスをしている人以外は参考にならないようなタイトルだが、決してそうではない。
人生をよりよくしたいと思う全ての人が読むべき本だ。
人生の原理原則を繰り返しわかりやすく説いている。
そして、物語としてまとめられており、中学生などの学生でも理解しやすいだろう。
一つひとつの文章も短く、わかりやすい言葉で書かれている。
まさに名著の条件を全て満たしている。
一度、目を通して欲しい、そしてこの物語を感じて欲しい、それが僕の願いである。
第2位:『売れるもマーケ 当たるもマーケ』アル・ライス/ジャック・トラウト(共著)新井喜美(訳)・東急エージェンシー
本書のデザインだけで判断すると、堅苦しくなく面白そうだけど内容はどうなのかと思ってしまっていたが、それは全くの間違いだった。
むしろ、マーケティングを学ぶなら何をおいてもまずこの本から学ぶべきマーケティングの名著であると思う。
内容としてはマーケティングの法則を22に分けて解説を加えているものなのだが、文字が大きく、マーケティング特有の専門用語がほぼなく、具体的な現存する会社の事例が豊富に取り上げられている。
つまり、わかりやすく奥が深い本といえるだろう。
マーケティングを学ぶならまずこの本を最優先で読むことをおすすめする。
第1位:『小さなチーム、大きな仕事 完全版』ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハイソン(著)黒沢健二・松永肇一・美谷広海(訳)早川書房
本書は世界が注目するソフトウェア開発会社「37シグナルズ」の創業社兼CEOである、ジェイソン・フリードと37シグナルズの共同経営者のデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハイソンの共著である。
彼らは会社を大きくせずに、小さな企業やグループが楽に仕事ができるようなソフトウェアを開発しており、本書のテーマは小さな会社でも大きな仕事をする法則についてまとめたものとなっている。
そして、著者はこの本を学術的な論理ではなく、僕たちの経験をベースにしていると語っており、生きた教材としての色彩が強い。
新しい会社の形を提案する本書は特に若い方に読んでもらいたい。
今までの経営の常識に真っ向勝負した若き経営者たちの熱意を感じて欲しい。
以上となります。
今年の本の紹介は厳選したものにしようと考えていますが、本の紹介は続けようと思っていますので、是非参考にしてください。
どんな本に出会えるのか、いまからとても楽しみです。
ふみとし