【書評】『こころを動かすマーケティング』魚谷雅彦著・ダイヤモンド社
【お勧め読者】
マーケティングの第一人者から学びたい方
コカ・コーラのマーケティングの考え方・歴史を知りたい方
【本書の読みどころ】
日本コカ・コーラ社長の魚谷雅彦さんがコカ・コーラで実践したマーケティングを詳しく解説したもの
マーケティングの原理原則を著者の経験を振り返りながらまとめられており、生きた実践を学ぶには良い一冊になっている
【さらに理解を深めるために】
『世界のマーケターは、いま何を考えているのか?』廣田 周作(著)クロスメディア・パブリッシング
コカ・コーラのマーケティングを学ぶ
本書は日本コカ・コーラのマーケティングの実践から、そのノウハウ、考え方、大企業である故の苦労などを赤裸々にまとめたものである
「ジョージア男のやすらぎキャンペーン」、「爽健美茶」「紅茶花伝」などの発売に関わるマーケティングを取り上げており、記憶にある人も多い製品のマーケティングを題材にしていることから、企画から販売に至るまでのマーケティングを追体験することができることが本書の最大のメリットだ
生きたマーケティングを学びたい方やマーケティングの仕事に携わっている方にはお勧めの一冊だ
最後に僕が本書から学ばせてもらったことを箇条書きにまとめて本書の書評とさせていただく
詳しくは本書を手に取って確認してみて欲しい
「ぺネストレーション(浸透率)とフリークエンシー(頻度)の掛け算によって、消費頻度を上げてもらうことは、マーケティングの基本的な考え方です」
「効果的なコミュニケーションとは、テクニックではなく自分自身が情熱を持って人生を積極的に生きること。それが他人にも影響するのだ」
「テレビを見るにも、なぜ今、このコマーシャルがこの時間帯に流れているのかを考える。そのCMのメッセージが伝えようとしているものは何かとイメージしてみる。このブランドは、どんなポジショニングをとろうとしているのか、想像してみる。どんなものでも、何だろうと考える機会がある」
「戦略とは、何をやるか、だけではない。何をやらないか、を決めるのも戦略である」
「結局のところマーケティングとは、人の心を動かせるかどうか、に尽きると僕は思っています」