【書評】『なぜあのクリニックは待ち時間があっても満足度が高いのか?』根本和馬著・中外医学社
本業に活かす
僕は現在、製薬会社に勤めており、病院や開業医の先生に面談し医薬品の情報や安全性を提供するのが主な仕事です
たまには本業に直接関わる本を読もうということで読んでみました
医薬品情報とは違いますが、先生との話題になりますし場合によっては違うアプローチとして貢献できる可能性もあるのでこういう本もよく読んでいます
待ち時間の改善が永遠の課題
本書のタイトル通り、本の内容は「クリニックでの待ち時間の改善をどうすればよいのか」が話の中心になっています
当然といえば当然で基本的に処方される薬はどこのクリニックで受けても変わりませんし、他のサービスも同様です
それではどこで他のクリニックと差別化するのかというと、一番患者さんが苦痛に感じやすい待ち時間ということになります
本書は待ち時間の改善に様々な具体的なアプローチを指摘されており興味深く読ませてもらった
僕が参考にしたところ(メモです)
書籍の共有をする:クリニックの医療スタッフ全員に知識の統一化を図り、目標の目線を合わせることにつながる
探す時間を減らす:何かを探す時間は無駄である。少ない時間でも全員の探す時間を積み重ねれば多くの時間になる。改めて整理整頓の大切さを説いている
使い捨て傘の無料貸し出し:急な雨の時などに使い捨て傘を無料で貸し出す。返却される確率が50%であっても、返却する人が50%いればそれはリピーターとなる。コストパフォーマンスは高い