【書評】『また、売れちゃった!』河瀬和幸(著)・ダイヤモンド社
【本書の読みどころ】
本書は主に対面販売に対する販売ノウハウをまとめたものになっている
私は対面販売をやったことがないので、自分の営業の勉強になるかと思い読んでみた
対面販売の難しいところは、お客さんはたまたまそこに通りかかったりした方が主であり、お客さんのニーズなどがわからない状態であり、ほとんどはニーズなど顕在化していないだろう
そんな中で注意を引きつけ、興味をもたせ、ニーズを顕在化して販売するというのは非常に高度な技術がいると思ったのである
著者は、伝説の「完売王」と呼ばれているとのことでその道のプロである
読んでみて非常に勉強になったし、どんな仕事にも通じる生きたノウハウが満載だ
対面販売をやっている方はもちろん、やってない方も人と関わる仕事をしている方は読んでみていいレベルの本だと思う
対面販売成功の秘訣
本書は対面販売に対するノウハウを考え方、マインドから実際の店舗での実践的なアドバイスまで幅広くカバーしているのが特徴である
私は営業を主にしているので、今回の著書を読んで対面販売の秘訣と自分にも役立つ共通するポイントを3つご紹介しておこう
①記録する、データ化する重要性
細かいことも記録し、データ化することで解決策が見つかる。そして会社の社員ならば自分がどんな仕事をしているのかを説明できることもポイントになる
②観察力を磨く
対面販売で一番重要なのは観察力である。著者はこの観察力がずば抜けているからこそ、「完売王」と言われるまでになったのだと納得できる。お客さんの少しのしぐさや、会話で何を考えているのか、どんなニーズがあるのかを把握するのは観察力が欠かせない。それはどんな仕事にも通じる要素である
③データを見える化して何度もトライ&エラーを繰り返して改良すること
現代のアジャイル開発の考え方になるが、早いトライ&エラーを繰り返すことで成長を速めることができる
販売は人間心理と科学の融合である
非常に面白い分野であることがよくわかった
また、私の本業である営業にも役立つアイデア・考え方が数多くありとても良い本だった