【書評】『やさしい日本絵画』山下裕二監修・朝日新聞出版
【本書の読みどころ】
本書は飛鳥・奈良時代から昭和前期までの主要な日本絵画を写真付きで紹介している
内容も日本文化らしくマンガ付きでの紹介となっているので、子どもでも楽しめる内容となっているのが特徴
日本絵画の歴史を全体として知るいい機会になるし、将来直接観に行くリストとしても活用可能だ
著書でも、日本絵画は実物を観に行くことをおすすめしている
理由としては、サイズ感が本書ではわからないこと、襖絵など絵画以外の空間も合わせた作品も多いことの2点をあげている
私もいくつか直接に観に行きたい日本絵画を本書でピックアップしたので先の楽しみがまた一つ増えた
みなさんもいかがでしょうか?
【さらに理解を深めるために】
日本絵画の歴史を知り、日本を知る
本書は日本絵画の歴史を代表的な作品とともにまとめてたものである
飛鳥・奈良時代から昭和初期までの作品を解説付きでまとめており、フルカラーとなっているので価値が高い
本書を読んでみると一度実物を観てみたいものも複数あったが、国宝級の日本絵画の一部は世界中の美術館に所蔵されているものも多いことが印象に残った
文化・芸術はみんなで大切に守っていく必要があると強く感じた瞬間だった
以下に私が死ぬまでに一度は観ようと決心した作品をメモかわりに残しておく
『平治物語絵巻(へいじものがたりえまき)』合戦絵巻の最高傑作とも称される。ボストン美術館に所蔵
『檜図屏風(ひのきずびょうぶ)』狩野永徳の傑作のひとつで国宝指定。東京国立博物館所蔵
『夏秋渓流図屏風(なつあきけいりゅうずびょうぶ)』鈴木其一作で日本絵画にはみられない色彩が特徴。根津美術館