【書評】『ジャック・ウェルチ わが経営 上』ジャック・ウェルチ著・日本経済新聞社
【お勧め読者】
ジャック・ウェルチをもっと知りたい方
大きな組織の動かし方を学びたい方
経営のヒントを得たい方
【本書の読みどころ】
ジェック・ウェルチの幼少期からGEの最高責任者までの半生を綴った一冊
本人の書き下ろしであり、著者がいくつもの困難をどう考えて、実行し発展させていったかよくわかる
著者自身が非常に素直を第一にしていることがうかがわれ、それが文章にも如実に表れている
【理解を深める参考書】
『ジャック・ウェルチ わが経営 下』ジャック・ウェルチ著 日本経済新聞社
僕の人物伝の読み方
今回は20世紀における最もすぐれた経営者と言われるジャック・ウェルチ本人が自分の半生を綴った一冊である
人物伝の本はその著者の考え方が色濃く反映されている
その考え方を学ぶのが王道の読み方だと思う
そして、著書にはいくつもの困難を乗り越えた物語がある
それを自分ならどう乗り越えるのか、そして著者はどう乗り越えたのか、それを比較したりすることで様々な気づきや発見があると思う
ジャック・ウェルチが経営をしていた時代は20世紀なので現在の経営理論とは違う部分は多いが、経営哲学は非常に学ぶことも多い
そして何よりジャック・ウェルチの人間性を学べることが大きなメリットだろう
以下に僕が本書で学んだことを列挙させていただき書評とさせていただく
・「幸運だった」「幸運に恵まれた」という表現が非常に多い。自分の運の良さを疑っていない。相手への敬意が強い
・素直であり、反省し、そこから学ぶ姿勢が強い。成功の要素
・世界展開している会社であるにもかかわらず非常に行動が速い。何よりも行動の速さを最優先にしている。GEよりはるかに小さい会社で働いている僕たちはGEより小回りが利いて、速く動いていると言えるのだろうか
・経営の重要な要素を全従業員に伝えるために図を多用している。説得力も増すし、ジャック・ウェルチ自身の信念の形成にも役立ったと考えられる