【書評】『ジャック・ウェルチ わが経営 下』ジャック・ウェルチ著・日本経済新聞社
【お勧め読者】
ジャック・ウェルチをもっと知りたい方
大きな組織の動かし方を学びたい方
経営のヒントを得たい方
【本書の読みどころ】
ジェック・ウェルチの幼少期からGEの最高責任者までの半生を綴った一冊
下巻では多角化経営のグローバル化からGEを後継者へ譲るところまでを詳細にまとめられている
また、ジャック・ウェルチが長いCEOの職責の重要なアイデアも綴られている
【理解を深める参考書】
『ジャック・ウェルチ わが経営 上』ジャック・ウェルチ(著) 日本経済新聞社
『経営者の条件』P・F・ドラッカー(著)ダイヤモンド社
ジャック・ウェルチがもっとも重要で最も難しかった仕事とは?
ジャック・ウェルチの半生の書き下ろしのクライマックスである下巻のご紹介だ
内容としては多角化経営のグローバル化を図っていったGEの成長を描き、CEOとしての重要なこと、ジャック・ウェルチが重要視していることをまとめられている
最後はジャック・ウェルチがCEOを後任に譲り退任するというところまでが描かれている
本書の中でこの後任のCEOを選らぶことが、今までの仕事で最も重要で難しく、最もつらい決断だったと述べている
どんな人間も最後は一線を退く時がくる
そこでもっとも大変なのは出処進退を美しくすることだ
GEほどの巨大は企業では、様々な利害があり、権力闘争も激しくなることは想像に難くない
この出処進退が一番困難な仕事だったと語ったジャック・ウェルチは一代の人物であり、20世紀における最もすぐれた経営者と語られ続ける理由であると納得できた
素直であること、誠実であること、そして短気であること
ジャック・ウェルチから多くのことを学ばせてもらった一日だった