【書評】『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った』堀江貴文(著)・角川書店
【本書の読みどころ】
本書は10年前に発売された本でちょっと古いがご紹介しておこう
私は本をメルカリでまとめ買いするのが多く、欲しい本の中に色々な本が混ざってしまう
その1冊が本書というわけだ
それにしても写真をみると堀江貴文の若さが際立っている(笑)
本の内容としては、証券取引法違反で獄中にいた時の読書の話をまとめたものであり、主におすすめの本の紹介と解説をしているものとなっている
獄中にいてもそれをネタにするあたりバイタリティが素晴らしい(笑)
無理して読まなくてもいい本だと思うので、著者が語っていた「本を読む意味」と「おすすめ本」の中で私がピックアップしたものをまとめておこう
これだけ目を通してもらえれば問題だろうと思う
おすすめ本はその当時のベストセラーも紹介されており、今でも読む価値のある本があると思うのでそちらをメインで目を通してみてほしい
本を読む意味について
「どう生きるかを決めるのは自分自身だが、人がどう生きたかを教えてくれるのは本だけだったりする」
「科学者や理系オタクは、どんな時代にいても、その時代の環境の中で、最先端の科学を希求するというマインドが同じだ。だから舞台が江戸時代でも、その感動は古びたものにならない。そこが面白いところだ。理系オタクというのは、永遠の青春を約束された人々なのだ」
おすすめ本
以下に本書で紹介されているおすすめ本をいくつかピックアップしておこう
『理系の子ー高校生科学オリンピックの青春』(ジュディ・ダットン、横山啓明訳)
なぜ日本では「怪物」が育たないのか
その答えが本書にはある
『逆説の日本史』(井沢元彦)
『外資系金融の終わりー年収5000万円トレーダーの悩ましき日々』(藤沢数希)
著者の藤沢数希さんのメルマガ「週刊金融日記」とセットで読むのがおすすめらしい
※このメルマガが続いているのかは調べていないので要確認
『とんび』(重松清)
思い切り泣きたいという人に、激しくオススメ
『天地明察』(沖方丁)
理系オタクを題材にした時代もの
『経済ってそういうことだったのか会議』(佐藤雅彦、竹中平蔵)
著者が折にふれてオススメしている良書中の良書
『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン、青木薫訳)と『暗号解読』(サイモン・シン、青木薫訳)
扱っているテーマはヘビーだ
それでも初心者にオススメできる理由は、その完成度の高さにある
ストーリーとしてちゃんと面白いノンフィクションになっている
以上である
興味の湧いた本は一度読んでみると面白いと思う