【書評】『仕事ができる人の心得』小山昇(著)・CCCメディアハウス
小山流の経営哲学書
この本は、株式会社武蔵野の代表取締役社長の小山昇氏がまとめた用語解説本であり、小山氏の64年間の体験をまとめたものだ
経営や仕事に関する用語1,402項目を、鋭い視点で説明と解説をしている
そして、経営者は一つひとつの事柄に対しここまで深く考察をしているのかという驚きと、経営者視点での物の見方は非常に勉強になる
もちろん経営者ではなくとも非常に学べる内容だし、タイトル通り、仕事をしている方々すべてに学びがある本だ
小山氏の経営哲学は僕は非常に感銘を受けているので、今後他の書籍も取り上げるが、まず小山氏の入門書として読んでみるとより理解が深まるだろう
ここでは本書で僕が学ばせていただいた内容をいくつか取り上げることで本書の説明としたい
僕が役に立った用語解説
【赤字】
社長の甘えです。社長に赤字になってもよいと決定したからです。罪悪です。赤字は絶対に避けるという意識をもって、1円なりとも損をしないようにすることです
【朝の時間】
最も個人差が出ます。自発的に当日の計画・準備をした人が成果を上げる
【焦り】
現実と現実が離れすぎている時に起きます。事の解決を急ぐあまりに生じるマイナス感情です。悩みの元凶です。原因は準備不足です
【新しい】
組み合わせが変わることです。今日新しいということは、明日1日で古くなるということです。いつまでも新しいと思ってはいけません
【誤り】
決定にはつきものです。恐れたら何もできないし、誤りを犯さない人など絶無です。大切なことは、誤りを犯さないことではなく、誤りを素早く発見してこれを正すことです。誤りを恐れて決定が遅れ、チャンスを逃すのが一番恐ろしいことです
【安心】
手を抜き始め、物事がダメになる出発点です
【忙しい】
目先の仕事ばかりやる人が陥る。計画性がない、暇な人ほど忙しいと言う。子供1人のお母さんは子育てでてんやわんやする。2人いる人はてきぱき育てる。3人超えれば、4人も5人も同じ。急ぎの仕事は忙しい人に頼むとよい
【急ぎ】
時間に追われている時はいつもの道、時間に余裕のある時には早道を行くのが鉄則です
【幹部の基準】
役員:社長の方針を1日で実行する人
部長:社長の方針を1週間で実行する人
課長:社長の方針を1ヵ月で実行する人
ヒラ社員:社長の方針をなかなか実行しない人
【休日】
時間とお金と体力を消費する日です
【義理人情】
義理は世渡りの掟、情の掟です。上手に間違いなく世を渡るには①顔を立てる②よく根回しをする③相手の状況を判断する④人前で行わない。こういう戒めが大切です
【金欠病】
仕事をして、ジーッとしていれば治る
【見学】
自社のプラスになることに出合う。よいところを見てくることです。たいしたことをやっていないと思ったら、自分のレベルが低いということです。問題意識のない人は取り入れるべきことが見えない
【午前中】
最重点、重点の仕事をすることを原則とする
【時間の管理】
仕事に時間を割り振るのではなく、時間に仕事を振り分けることです。放っておくと時間の奴隷になる。時間つぶしをしないことです
【執念】
困難を克服して実行する力。社長には絶対に必要です
【勝負】
始めた時にすでに勝ち負けが決まっている。どちらが事前にどのくらい準備したか、練習したか。運の要素は数パーセントにすぎない。勝負どころはピンチの中にある
【心配】
頭でいろいろ考えるからです。体は一度に1つのことしかできないのだから、行動する人は悩まない。日頃の指導。準備不足から起きます。やきもきしてもどうにもなりません。心配なら、現場にいくことです
【身辺整理】
人の悩みは、すべて身辺の乱雑から起こる。物の乱れは心の乱れであり、心の乱れは物の乱れにつながる。物をきちんと整理すれば、心もそれにつれて整ってくる。悩みがある時は、身辺の整理をしてみとよい
【損の道を行くこと】
常日頃から蓄え(利益)をしておきなさいという意味です。蓄えがないと、本当に損をしなければならない場面で損ができません
【徹底する】
他人からみたら異常と思うほどの執念をもって実行すること
【能力差】
繰り返し行う学習の量の差です。努力の量の差です
【夢中】
手を抜かないことです。小学校3年生以下の遊びと同じです