【書評】『君に成功を贈る』中村天風著・日本経営合理化協会出版局
【本書の読みどころ】
中村天風という名前は知っていたが著書は読んだことはなかった
今回初めて読んだのが今回ご紹介の『君に成功を贈る』である
本を読むときは著者はどのような人物だったのかをイメージするためにプロフィールをしっかり読むことにしているのだが、こんなプロフィールは初めて読んだ
「明治九年、華族に生まれながら、軍事探偵となり、満州へ、「人斬り天風」と恐れられる。死病を治すために欧米からインドへ。その間、コロンビア大で医学を学び、日本人初のヨガ直伝者となる。帰国後、東京実業貯蔵銀行頭取、大日本製粉重役となるも、突如一切の地位を投げ打ち、大道説法に転じる。その波乱の半生から得た人生成功の哲学」
これを読んで本書を読みたくないという人はいるのだろうか
稲盛和夫さんや現在では大谷翔平さんも大きな影響を受けたという人物の説法がまとめられたのが本書である
【さらに理解を深めるために】
『白洲次郎 一流の条件』牧山 圭男(著)宝島社
『連戦連敗』安藤忠雄(著)東京大学出版会
中村天風の説法集
本書を読むとわかるのだが、一文字一文字がものすごく大きい
ここ数年でも一番大きいのではないかと思う
しかもかなり多くの漢字でふりがながふってある
つまり、本書は子供から大人まで幅広く読んで欲しいという思いが込められている
それだけの価値があり、また学ぶべき本であることは間違いはない
こういう本は解説するものではない
一人一人が読んで感じで人生の糧にするものだ
一度は目を通すべき一冊である