【書評】『感情的にならない気持ちの整理術』和田秀樹著・ディスカヴァー・トゥエンティワン
感情のコントロールに関しては本書だけで十分の内容
本書は精神科医である和田秀樹氏が悩みと感情をどうコントロールするのかについて説いたものである
和田秀樹氏の本は『受験は要領』の頃から読んでいるが、誰にでも理解できるように書かれており、スイスイ読めるのが特徴だと思う
難しいことを誰にでもわかるように書く技術は一朝一夕に身につくものではないことからも、和田秀樹氏の凄みがそこにある
本書の最大の特徴
本書は各章ごとのポイントをまず一覧で説明し、各論の説明、そして最後にポイントについての確認問題という構成で書かれている
これが非常にわかりやすいのだ
全体を見て、詳細を理解し、最後に復習するという学習のサイクルにきちんと合わせて書かれている
和田秀樹氏の本書を理解し、みんなが活用し、良い方向へ向かってもらいたい意志を強く感じるのである
また、もう一つの特徴は行動に焦点を置いて説明しているところだろう
理解と実践がすべての各論に対してセットにして書かれているため効果をすぐ実感できるという意味でも非常に実用的な本であるといえる
本書で悩み・感情をコントロールし人生を幸せに生きよう
本書の目的は自分の人生を楽しく、幸せに生きれる自分になることだ
是非、本書を活用し実践してみることをお勧めする
最後に本書で参考になった所をいくつかご紹介し本書の書評のまとめとしたい
“感情をコントロールするとは、感情を持たないようにすることではなくて、感情を持ったときに問題行動を起こさないように自制することです”
“損をしたくなければ、不機嫌をやめるしかないのです”
“物事を一方的に決めつける考え方こそが、人間を最も不機嫌にさせ、不安に陥れます”
“どんな結果が出ても、まずは自分を褒めることが大切です。「よくやった」と自分を励ます習慣をつけるだけで、感情が前向きになってきます”
“ごきげんになるために、最もシンプルかつ効果が高い方法は、笑顔を作ることです”