【書評】『投資脳』上岡正明(著)・すばる舎
【本書の読みどころ】
本書は投資の中でも特に自己投資に対してのヒントをくれる本である
本書を読んだ率直な印象は「新しい行動を早く積極的にやること」に尽きると思う
新しい行動をすることは、過去の自分を変えることと同じだ
自分を変えることを早く積極的にやることの必要性と重要性を著者は熱い想いで綴っている
しかし、新しい行動をすることはエネルギーが必要である
そのエネルギーを最小限にし、必要性を気づかせてくれる実践が本書にはまとまっている
ひと昔前と今とを比べると、「富裕層になるハードル」は、じつは今の方が圧倒的に下がっているとのこと
誰でもチャンスはある現代に対しての「具体的行動」を求めている一冊である
【さらに理解を深めるために】
機会損失の重要性と最短で成果を出す学習方法
本書は主に自己投資に対するノウハウをまとめたものになっている
本書を読んで特に参考になったのは「機会損失」と「最短で成果を出す学習方法」の2つだった
まず「機会損失」に対してだが、機会損失とは新しい行動をしないことによるリスクや損失のことをいう
人間は行動しないことに対するリスクを正確に把握することが難しい
もしそれを数値化することが可能であれば、みんな驚きの数字になるだろうと著者は語っている
その機会損失のリスクを未然に防ぐポイントとして以下の4つを著者はあげている
①目的を明確にすること
②目的を決めたら即行動を起こすこと
③行動しながら投資家視点で課題を見つけること
④失敗しながら、課題の改善を繰り返すこと
迷ってやらないことによる機会損失は、ある意味人生でもっとも損失額が大きいことを忘れないことが重要だ
そして、「最短で成果を出す学習方法」だが、一番のポイントは「最短で成果を出す方法をまずきちんと調べること」に尽きるだろう
現代はYouTubeで良質の情報が無料でみれる時代である
著者の学習方法はYouTubeでの学習をしながら、わからないことをまとめて、わからないことを個別レッスンで全て解決するという方法をおすすめしている
基礎基本から学ぶために予備校や学校にいったりする方法ももちろん大事ではあるが、「最短で成果を出す方法」は一つではないことをしっかり認識する必要があると感じた
現在はchatGPTなど、効率よく学べる選択肢が数多くある
新しいことを受け入れて積極的に行動することの重要性を改めて学ばせてもらった一冊だった