【書評】『数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に見につく本!』細野真宏(著)・小学館
【もっと早く出会いたかったと後悔した本】
本書は「数学的思考力」を身につける実践的トレーニング本となっている。
読むだけではなく読者に考えてもらうことを主眼としていることが大きな特徴だ。
「数学的思考力」は実用的で応用のは幅も非常に広い。そして、あくまで思考力を鍛える内容なので数学のような計算は出てこないので安心して欲しい。
何回も読んで「数学的思考力」を自分のものにすべき良書である。
【本書の構造を把握しておこう】
本書は完全に読者へのトレーニングを目的としていることから、内容を説明するのが難しい。
良書なので自分で本書を手に入れてトレーニングして欲しいと思う。
ここでは、本書の構造、全体像を簡単にまとめておくので本書を読む前の参考にしていただければと思う。
1.特殊な頭の使い方
「y=X²」的な勉強法を理解し、身につける
2.“分かったつもり”の抜け出し方
「数学的思考力」がポイント
「思考の歩幅」の理解が必要不可欠
3.情報に惑わされない思考法
「思考の骨太さ」を見極める力が重要
「論理的洞察力」を鍛える
4.バイアスからの抜け出し方
「間違い」や「失敗」の捉え方を変える
「先読み能力」を身につける
5.「情報の本質」の見つけ方
「仮説」と「検証」を繰り返す
6.「情報の基盤」の作り方
今までのトレーニングの総仕上げ
この6つの項目にそれぞれ具体的な事例問題があり、自分で考え答え合わせをして理解していく構造となっている。
これを身につけることができれば、あらゆる仕事をしている方でも意味のある、そして一生使える能力になる。
僕個人としてはもっと早く出会いたかったと思った良書なので、騙されたと思って読んでみて欲しい。
きっとあなたの人生にお役立ていただけるだろう。