【書評】『最強の人間関係術』ヴァネッサ・ヴァン・エドワーズ(著)・ダイヤモンド社
とにかく細かすぎる
この本を読んだ感想は「とにかく細かい」だった
アメリカ人特有の全てのステップを誰でもできるステップまで落とし込み体系化させているエビデンス重視の本であり、誰でもマネできるのは利点にはなるとは思うが必然的に内容が多くなりまとまりが全然ない
そして何よりパーティーや社交場での付き合いが多いアメリカでのノウハウであり、日本では当てはまらない場合が多く、無駄な所も多い
せめて日本人にあったものにアレンジするべきだった
人間関係がすぐに劇的に変わる方法など存在しない
僕が一番気になったのが例外事項の多さである
人間関係は非常に複雑であり、本を読んだだけですぐ劇的に変わることなどない
そんなに簡単で単純な話ではないのだ
本書ではそれを誰でもできるステップに落とし込んでいるものの、ところどころに例外の記載も多く混乱する
つまり、あくまでも表面的な人間関係を良くする本という印象を拭えない
仮にそのステップ通りにやることで人間関係が良くなる可能性は高まると考えらえれるが、ステップの多さと考慮しなければならない事項が多すぎで個人での実践はほぼできないと思う
少なくとも僕が実践できるかと言えば不可能だ
限られた人だけが参考になる
よって、本書はこれを実践できる人、もしくは元々人間関係に関する努力の経験値が多い人には読むことでプラスになると思う
しかし、素人が手を出すべき本ではないし、もっと人間関係に関する良書はあるだろう
自分にもともと培っている人間関係に関する理解を確認するために読む本であると僕は思う