【書評】『界面活性剤の本』阿部正彦・坂本一民・福井寛(著)・日刊工業新聞社
【本書の読みどころ】
本書は古本屋で本をみていたらなんとなく目に入り、界面活性剤についてよくわかっていないなと考え興味本位で買った本である
界面活性剤については興味のある方には一生研究できる分野でもあるし、興味のない方は洗剤に使われている程度かもしれない
界面活性剤は簡単に言うと「混ざりあわないものを調和する力」である
そして、今回は界面活性剤の用途の広さと、界面活性剤の最新研究について簡単に説明しておくので、話のネタに使ってもらえると嬉しい
界面活性剤の用途について
界面活性剤の用途は幅広い
リンスやシャンプー、食器用洗剤などの家庭用品&化粧品類から、チョコレートなどの食品類、潤滑オイルなどの工業用品から、石油回収剤などのエネルギー関連でも使われ、造影剤や殺菌剤などで医療関連にも使われている
つまり私たちの生活にかかすことのできない、縁の下の力持ちなのである
界面活性剤の最新研究
本書で紹介している界面活性剤は「ナノスケルトン」という触媒である
これを作り出すことができれば、現状の技術では不可能とされている重油をガソリンに換えられる夢の触媒なのだ
これは人類の究極の目標でもあると著者が語っているほとである
ナノスケルトンが誕生させることができると、環境・エネルギー・生活・医療そして宇宙開発まで様々な分野で今までにない新しい技術を開発することが可能となるらしい
人類が初めて使った界面活性剤は石鹸とのこと
その界面活性剤は我々の生活の質を上げ、これからももっと地球生活に貢献できるすごい技術なのである