【書評】『神速スモール起業』小山竜央(著)・大和書房
【全員副業時代のスモールビジネス起業の決定版】
「本書を90分で読み終え、30日後スモール起業で成功させる」
それをコンセプトにしたのが本書である。
ビジネスの第一歩の踏み出し方をまったく新しい“起業術”としてまとめたものと著者は語っており、起業を現実化するための具体的なノウハウが一冊に凝縮されている印象だ。
本書のコンセプトは次の4つになる。
1.90分で本書を読み終える
2.かける費用は1万円以内
3.24時間以内に自分のビジネスを立ち上げる
4.1ヵ月以内に結果が出る
これを実現させる方法がまとめられている。
本書を読んだ感想としては、今までの起業術の本の中ではもっとも具体的だったということだ。
そして、スモールビジネスを中心に据えていることからも、速く結果がわかるということも重要な要素だと思う。
起業を考えているで、その一歩の踏み出し方がわからない方には最適な本だ。
起業でやってはいけないことと、準備不足について
本書を読んで私が特に参考になったところは、「起業でやってはいけいこと」と「準備不足の対策」についてだったので、参考にしていただきたい。
【起業でやってはいけないこと】
・初期投資に1万円以上かけてはいけない
・ビジネスを立ち上げるまでに、24時間以上かけてはいけない
・1ヵ月以上経って、結果の出ないビジネスを続けてはいけない
の3点である。
こちらは本書のコンセプトの逆を述べているだけなのだが、それだけ重要だということだと思う。
つまり、「コストのかかることはしない」「時間のかかることはしない」「一度、始めたことにこだわらない」ということがスモール起業の重要なポイントになっているということだろう。
【準備不足について】
実際に本書のスモールビジネスをやってみても、
・実際に、何をすればいいのかわからない
・周囲の人が何に困っていて、自分が何を提供すればいいのかわからない
・どこを、どのようにして自分のビジネスの価値を高めればいいのかわからない
・いまひとつ行動に移すことができない
こうなっている場合は、「準備不足」が原因だと著者はいう。
具体的には、スモールビジネスを立ち上げるには、十分な情報が集まっていなかったり、考えが整理されていない状態にあるということである。
そういう人は最初に何をするべきか。
それは、
「時間をつくる」「ブロッキングする」
これしかないと著者は語っている。
予定に何日何時の何時間はスモールビジネスにうちて考えると予定をブロッキングし時間を作るのだ。
それしか方法がないと著者は主張されており、私も同感である。
そして、ブロッキングした時間をどうするのかについても、一例がまとまっていることから是非参考にしていただきたい。
本書はスモールビジネスを立ち上げるための最速の方法を具体的にまとめたものとなっている。
最新のITツールの活用も多く紹介されており、起業の第一歩を踏み出すには最適な本だと思う。
是非、書店で手に取ってみて欲しい。