【書評】『藤井聡太はどこまで強くなるのか』谷川浩司著・講談社+α新書
【お勧め読者】
将棋ファンの方々
藤井聡太・谷川浩司のファンの方
【本書の読みどころ】
400年を超える将棋名人戦に藤井聡太竜王が挑んでいる
もし名人を奪取すれば谷川浩司先生の持つ、最年少名人を更新することになる
改めて将棋名人戦の歴史と藤井聡太竜王の強さの秘密に迫った一冊である
【理解を深める参考書】
『運を育てる』米長 邦雄(著)クレスト社
藤井聡太竜王が目指す名人への道
本書は最年少名人をもつ谷川浩司先生が、名人戦の歴史から自分が名人を獲った当時の心境や葛藤などを描き、改めて藤井聡太竜王の強さと名人戦挑戦者への過程を描いている
将棋ファンなら読んでよくべき一冊だろう
僕も将棋と囲碁どちらも趣味にしており、ファンでもある
特に藤井聡太竜王は将棋ファンならずとも有名であり、今月4月から名人戦の挑戦手合が開催されている
改めて藤井竜王の強さを文章にする必要もないだろう
そして僕のようなアマチュアが語ることでもない
ファンの我々ができることは、純粋に藤井聡太竜王が最年少名人を目指して最善を尽くす姿を目に焼き付けることだ
谷川浩司先生も本書でこう述べている
「私たちは将棋の新しい地平が拓かれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。ファンならずとも、われわれ棋士は藤井聡太と同年代に生まれたことを幸運だと思うこと。藤井聡太と対局できることをありがたく思うこと。そこから出発したい」
藤井聡太竜王の成長を生で観れる我々は幸運だ
そう思って名人戦を観戦していこう
また、話は囲碁になってしまうのだが囲碁には本因坊というタイトル戦がある
これは囲碁の歴史で一番古いタイトルである
その囲碁の文化の象徴である本因坊戦が今年から賞金が減額になり、2日制から1日制に変わってしまうとのことだ
これは僕にとっては非常にショッキングなニュースであり、囲碁の文化が廃れていってしまうのではないかという不安感が沸き起こってきた
僕は将棋も囲碁も愛している
どちらも日本が誇れる文化としていつまでも残って欲しいと切に願う