【書評】『賢者のタイミング』700ニキ著・KADOKAWA
すべての物事には、それがうまくいく「タイミング」がある
本書は「タイミング」について書かれたものだ
物事のタイミングを話を中心に持ってきた本は少なく、新たな着眼点が得られるという点で刺激になった
ただし、本書は「タイミング」そのものについては全体の3割ぐらいでまとめられており、残りの7割は、「タイミング」に付随する心構え、アクションに大きく内容を割いている
知識を得ることは簡単だが、それをどう実行し、継続していくかということが遥かに重要であるという著者の意志が感じられる一冊だ
まず、「タイミング」について僕の理解をまとめる
「何をやるか」に加えて「いつやるか」の意識が重要~タイミングについて~
「タイミング」について本書でもっとも重要視していることは“待つ”ことの価値についてだ
現代は何でも早く行動することを重要視しすぎているのではないかと疑問を投げかけている
“「挑戦」も「行動」も大事。でも、もっと大事なのが「タイミング」なのです”
そして、著者はこう言っている
“最高のタイミングは『待つ技術』から生まれる”
それでは待つこととは何か?
それは、自分の目的・最終目標を明確化することに時間を割くべきということだ
著者もこう言っている
“自分の思っていたことが、最終目標なのかそれとも手段なのか掘り下げる必要がある”
一度、思考を整理して考える時間を作ることの重要性を説いており、目的やビジョンをつくってから動き出すことと著者は語っている
何事もバランスが大切
本書では、物事を成功させるのはバランスが大事なんだと僕は理解している
むやみに行動だけをしても無謀になる場合もあるし、考えすぎて行動できないのも問題だ
つまり、思考することと行動することに対してどうバランスをとっていくかが重要であり、そのヒントを与えてくれるのが本書だ
行動重視の方も、思考重視の方もどちらも得られるものがあるので、手に取ってみて欲しい
最後に僕が参考になった部分をいくつかご紹介して、本書の書評としたい
“人は選択すること、決断することに慣れていないために、重要なことでも他人に決断をゆだねてしまっています”
“直感は人間の最高峰”
“どん底から這い上がり、必死に頑張って登り切った山の頂からは、これまでとはまったく違う景色を見ることができます”
“あらゆる「不可能」は「それを実行するための情報を知らないだけ」”
“すぐに忘れてしまうようなワクワクしない目標など、かなうはずがない”
“新しいことにチャレンジすることは、それだけ偶然の機会を増やすことになる”