【書評】『超ロジカル思考』高野研一著・日経ビジネス人文庫
【お勧め読者】
自分の考え方を広げたい方
ロジカル思考とはどんな思考なのか理解したい方
【本書の読みどころ】
ロジカル思考とはどういったものなのか?
それをapple、Amazon、ソフトバンクなどの経営者が辿ってきた具体的な成功例を教材にしてクイズ形式でまとめたものである
ポイントは「唯一の解がある」というモノの見方自体からの脱却である
【理解を深める参考書】
『デザイン思考の教科書』ハーバード・ビジネス・レビュー(著)ダイヤモンド社
『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン(著)かんき出版
答えは一つではなく、あるかもわからないというマインド
本書は「ひらめき力」を引き出す、発想力を体験してもらう本となっている
本書の内容は全て実在した人物の思考に関して各章に思考トレーニングと題したクイズが示される
そこで読者に考えてもらい、実際にどのような結果になったのかを解答として示す禅問答のような本になっている
読んだ感想としては、思考の幅を広げるには非常に良いトレーニングになると思った
難点としては、取り上げている人物はスティーブ・ジョブスを筆頭に世界的に代表される方々を取り上げているので、我々には関係のない話だとミスリードされてしまうところだと思う
著者が本書で語っているのは、「唯一の解がある」というモノの見方自体からの脱却といっている
その意味ではミスリードされることも承知の上で取り上げているのかもしれない
ロジカル思考とはどんなことなのかのイメージがわかり、想像を超えた部分に関してはクイズ形式で体験型で理解しやすくしたアイデアはすばらしいし、著者の読者に対する主張は成し遂げられたと感じる
本書の構成はかなり試行錯誤して練られたものであると感じる
本書を読めばそれが伝わる本になっているので読んでみて欲しい