【書評】『超圧縮 地球生物全史 』ヘンリー・ジー著・ダイヤモンド社
【お勧め読者】
生物学・人類学に興味のある人、中学生前後のお子さんがいる方へのプレゼントに
【本書の読みどころ】
生物がいままでどのように進化して種をつないできたのか?
ホモ・サピエンスにしかもたない進化とその特徴
人類の未来と運命とは?
生物が生まれてから絶滅するまでの物語
生物がいかにして生まれ、進化し、現在頂点に君臨しているホモ・サピエンスが繁栄したのかをスピーディーにまとめられているのが本書である
そして、本書が面白いのは現代の後にも記載があるところ、つまり人類の絶滅までに言及している所だろう
生物の進化については重要なポイントがきちんと整理されており、約50億年をの進化の歴史をわずか300ページほどにまとめているのはすごいの一言である
そして、著者はこう述べている
“だが、いつの日か、人類が星にたどり着いたとしても、絶滅する運命であることに変わりはない。人類のコロニーは非常に小さく、距離も離れているため、多くのコロニーが人手不足と遺伝子不足で失敗し、うまくいったコロニーも、最終的には別の種へと進化するだろう。宇宙に脱出して運命からは逃れられない”
生物がこの地球という強大な自然の力にどう適応し、進化して種をつないできたのかを知ることで、今、人類として生きていることを感謝し、今を精一杯に生きることが大事であると僕は強く感じた
生きていること自体が地球全体でみれば進化の過程であり、人類が存在している理由である