一度きりの人生、自分のやりたいことをやろう!個人・チームの生産性を上げるコツを研究するブログです

やればできる!!!ブログ

【書評】『超訳 易経 陰~坤為地~』竹村亞希子(著)・新泉社

 
この記事を書いている人 - WRITER -
読書好きの北海道民です 脱サラして起業を目指して奮闘中! 自分の学んだことを記録するために始めました 皆さんにも役立つ情報をあげていきますので宜しくお願い致します!

【易経で陰を象徴する「坤為地」】

易経は「占いの書」として発祥したもので、実際そこには、占った結果として、いまどんな状況にあるのか、将来どんなことが起きるのか、それに対してどのように対処すればいいのか、その方法がこと細かに書かれている。

そして、古来から易経は単なる占いの書ではく、儒教の経典『四書五経』の筆頭にも挙げられる経書として大切にされてきたのである

そして、今回は易経の中でも陰を象徴する「坤為地」について超訳しまとめたのが本書である。

僕は易経自体を読んだのがはじめてなので理解ができない箇所も多くあったことから、本書の中で僕が心に響いた所を抜粋してまとめておくことにしようと思う。

【僕が心に響いた「坤為地」の教え】

・坤為地は「先に立たず、後(おく)れてついていきなさい」と教えています。前に進むことよりも、まず受け容れる、順(したが)う、耐える、待つという度量が陰の強さなのです。易経は、陰は陽に決して劣ることはない。むしろ人が生きていく上では陽よりも陰の力が大切だと教えています

・自分の日常を考えても、予定に反したことがたびたび起きてくると、「ついてない、運が悪い」と気落ちしたり、「なんでだ!」とイライラして腹を立てたりします。しかし、予定通りにものごとが運ばないなど、なにか障害があるのは、「いまは、進めません」と赤信号が出ているということです。いろいろな齟齬が起きることで、いまはどんな時かを私たちに教えてくれているのです

・坤為地の卦が教えているのは、したがい、受け容れる時だということです

坤為地の卦は、閉塞した時は無理になにかをしようとしても、天の時も地の利も整っていないので迷うだけだと教えています。むしろ、腹を決めて淡々と素直に、泰然自若として現実を受け容れて、逆境にさえ従っていく。それを貫き通すことだと教えています

【僕が感じた坤為地】

坤為地は陰の時中をまとめたものであり、全体を読んでいると苦難は必ずくるが、それに抗うことなくそのまま受け容れることが大事であることを教えてくれている。

そして陰の時こそ、時中にに合わせた行動を続けることが大切なのだ。

本書を見てみよう。

陰の時代は正しいものにしたがうこと。自分のことだけを考えて私利私欲に走らないこと、そしてなにより丈夫でへこたれない健康な心身を保つことが大切です

易経は、『運は決して人を助けない。しっかりと力を養い、充分に力を蓄えられたならば、自然に時はやってくる』と教えています

坤為地は厳しいことを言っているようにも見えるが、陽になったときに大きな恵みを得るためには避けることができない道なのだということを理解できたのが最大の学びだった。

最後に吉凶についての教えをご紹介させていただき書評に代えさせていただく。

興味のある方は本書が入門書としておすすめである。

占って吉と出たらみなさん喜びますが、凶と出たら嫌なものです。ところが易経を学ぶと、この嫌な凶に対して恐れがなくなり、凶の時をあるがままに受け容れて、どんな時も淡々と生きられるようになっていきます。なぜならば、易経には凶の時はどうしたら吉になり、吉の時は何をしたら凶になるのかが書いてあるからです。そして易経では、吉の意味は『通じる』、凶の意味は『通じない』、ただそれだけなのです。

【さらに理解を深めるために】

『超訳 易経 陽 ~乾為天~』竹村亞希子(著)・新泉社

この記事を書いている人 - WRITER -
読書好きの北海道民です 脱サラして起業を目指して奮闘中! 自分の学んだことを記録するために始めました 皆さんにも役立つ情報をあげていきますので宜しくお願い致します!

コメントを残す

Copyright© やればできる!!!ブログ , 2023 All Rights Reserved.