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【書評】『連戦連敗』安藤忠雄著・東京大学出版会

 
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読書好きの北海道民です 脱サラして起業を目指して奮闘中! 自分の学んだことを記録するために始めました 皆さんにも役立つ情報をあげていきますので宜しくお願い致します!

【お勧め読者】

建築の仕事に携わっている方・建築の世界で仕事をしたい方

安藤忠雄の生き方・考え方を学びたい方

【本書の読みどころ】

本書は世界的な建築家である安藤忠雄氏の東京大学大学院で行なわれた全5回の連続講義をもとに、あらたに構成しなおして加筆した上で、一冊の講義録としてまとめられたものである

本書のタイトル通り、建築コンペで連戦連敗してきた著者が、そこから何を学び、それを乗り越えてきたのかが生々しく語られている

講義内容をまとめたということで若い学生向けへのメッセージとしての側面が強くなっているが、世界の建築家と闘う姿勢や何を考えて建築という仕事に取り組んでいるのかの考え方は非常に勉強になる

そういう意味では世界規模で仕事を考えている方にもおすすめの一冊だ

連戦連敗のなかで情熱を失わない精神力に敬服

本書は世界的な建築家である安藤忠雄氏の半生を振り返ったもので、世界を相手に建築で戦い敗退の連続の中で何を学び、何を考えてきたのかを詳細にまとめられている

まず、前提として理解しなければいけないのは建築(設計)は生半可なものでは到底生きていけない世界であるということだ

著者は建築の世界をこう語っている

「建築とは本来、社会を相手にしなければならない、きわめて泥臭い部分を内包する仕事です。画家や彫刻家といった芸術家と違い、一人では仕事を完遂し得ないのです。そして常に、クライアントと施工者という他者を介してしか実現し得ない仕事でもある。さまざまなしがらみの中での闘いなのです

コンペ(建築設計)に参加し当選しても、必ずしもすぐに仕事が始まるわけではない。私の経験でいうと、大抵10年はかかります

これだけでも建築家という仕事の困難さがわかるだろう

そして建築は有名であればあるほど、その国の政治が影響してくることも忘れてはならない

その中で建築家としてどのように闘ってきたのかを語ってくれているのは非常に貴重だ

安藤忠雄の言葉

本書は先ほど書いた通り、大学講義をまとめたものであることから、特に若い方に学んで欲しいという気持ちが色濃く出ている

書評として内容をまとめて読むより、原本を読んでみて得られることの方が大きいと思う

よって、最後に本書で私が感銘を受けた言葉をいくつか挙げさせていただこうと思う

そして本書のイメージを持っていただき、詳しい内容は本書で直接感じてみて欲しい

ギリギリの緊張状態の中にあってこそ、創造する力は発揮される。現実の仕事でも同じである

コンペで勝てなくてもアイディアは残る

既にある条件や枠組みを安易に受け入れてしまう前に、まずその枠組み自体を疑ってみることが大切だと思います

建築家として生きていこうとするならば、まず自分というものがしっかり確立されていなければならない。デザイン感覚、知力も無論必要な能力ですが、それ以前の、人間としての芯の強さ、即ちいかに生きるかという、その生き方が、何より重要なのです

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