【書評】『頭のいい説明「すぐできる」コツ』 鶴野充茂(著)・三笠書房
わかりやすい説明をすぐできる方法
本書はタイトル通り、頭のいい説明が「すぐできる」というわかりやすさを重視し、50万部突破のベストセラーになった本の図解版になる
説明の前提条件からその内容についてのコツをわかりやすくまとめている
特徴的なのは、会議時や面談時など一度は経験するシチュエーションが豊富に取り上げられていることから非常に理解しやすいし、今の仕事にすぐに生かしていける内容だ
「わかりやすい説明」のコツ
詳しい内容は本書を読んでいただくとして、今回は忘れがちだけど重要なわかりやすい説明の特徴についてまとめておこう
『事実+意見』
「頭のいい説明」の基本形であり、
①まず「客観情報」(出来事)を説明する
②その「客観情報」に基づいて、あなたの「主観」(解釈)を説明する
つまり、「出来事+解釈」の説明で相手の反応は飛躍的によくなります
『結論先出し』
話をする前に、結論を1つに絞ること。これが説明力を格段に向上させるコツなのです。結局、人間というのは、短い時間で多くのことを一気に理解することができないからです
『わかりやすい説明は短い』
「長く話さない」「背景情報は後回し、できればカット」この2点がポイントで、相手が聞きたいと思っている重要度の高い情報から話すことが重要であり、それを自動的にできるようになるのが、話す時間を短くし、背景情報は話さないことにつながっている
聞き手が「何を聞きたいと思っているか」を考えることが重要である
コミュニケーションを高めたい全ての人へ
本書は「わかりやすい説明」の基本条件から説明の方法、説明の内容についてわかりやすくまとめたものであり、相手との信頼関係が増し良質な人間関係を構築できる本になっている
今回ご紹介したのは図解版となっているが、図解はいまいちわかりにくく、伝わりにくいのでわざわざ図解版でなくても大丈夫だ(図より文章の方がわかりやすいという著者の文章力の凄さがわかる)
コミュニケーション力を高めるため、本書で学べることはたくさんある
是非一度書店で手に取ってみて欲しい