【書評】『Creative Calling 創造力を呼び出す習慣』チェイス・ジャービズ(著)多賀屋正子(訳)・CCCメディアハウス
【クリエイティブとは努力と継続でできている】
本書は全米でもっとも影響力のあるフォトグラファーの1人である著者による、創造性を活かす方法を提案しているものになっている。
本書の構成は大きく4つに分けられており、
⒈想像する
⒉設計する
⒊実行する
⒋ふくらませる
である。
本書を一言でまとめるとこうだ。
「今の自分にできることを、今すぐやり、それを継続すること」
つまり実行だ。
著者は繰り返し繰り返し、あらゆる表現を用いて、事あるごとに、僕たちに語りかけている。
それが成功の秘訣なのである。
このことをご理解いただければ、本書の半分は読んだも同然である。
残り半分について、僕がチェックした箇所を簡単にまとめておこう。
【本書で僕がチェックした箇所まとめ】
・「できるようになるまで、できるふりをしろ」という言葉がある。だが、ぼくはこう言いたい。「創れるようになるまで、とにかく作れ」。クリエイターは創造する。どんなに知識があろうと、どんな学校を出ていようと、どんなパーティーに呼ばれようと、どんなものを身につけていようと関係ない。クリエイターは創造する。行動そのものがあなたのアイデンティティだ
・あなたにとって大事なことから始めること。やると決めたらやること。自分にいまあるものを使って、できることをやること。始めるのにいい時期などない。いつまで経っても、そんなときはやってこない。だから、準備に時間をかけすぎないことだ。準備ができていなくてもいいから、とにかく始めること。恐る恐る始めるのでいい。不安を抱えながらでもいい。それがもっともクリエイティブで、幸せで、成功する人の最大の秘訣だ。とにかく始めること
・「自分はクリエイティブな人間だ。」大きな声でそう言ってみよう。100回そう書いてみよう。新しいプログラムを脳に組み込むのは大変かもしれないが、やってみよう。それほどレッテルの影響は大きい
・創造性の妨げになるもの:口から摂るもの、SNS、ニュース、メール、オーバーワーク、間違ったやり方
・創造性を高めてくれるもの:技能を磨く、クロス・トレーニング、瞑想、感謝すること・視覚化すること、体を動かす、いい食事、適度な水分補給
・創れるようになるまで自分に言い訳をし続けることはやめよう。創れるようになるまでとにかく創ることが大切だ
・あなたの観客を獲得し、彼らと進んで交流すること。規模が小さくても、あなたのスターには遠く及ばなくても構わない。それこそが、ぼくがいままでに出会った、自分は成功していないと思い悩んでいるクリエイターの99%の人に欠けているものなのだ
【創造性ある活動を自分の中心に据える本】
本書では著者が繰り返し行動をすることを訴えている。
それが自分の夢を叶え、自分の欲しい成果を手に入れる唯一の方法なのだ。
「最近言い訳ばかりしているな」と思っている方は本書をよんでみてほしい。
著者の熱い思いと息遣いを肌で感じることができるだろう。