【書評】『全米記憶力チャンピオンが明かすどんなことも記憶できる技術』ネルソン・デリス著・エクスナレッジ
本書はタイトル通り、全米記憶力チャンピオンのネルソンさんが自分の全米チャンピオンになるまでの記憶術を惜しみなく公開している本である
僕も記憶することが苦手で、少しでも役に立てばと思い読んでみた次第だが、訓練が必要なものの記憶することが苦にならないようになれるのではないかと思った
本書の記憶術を少しだけ覗いてみよう
細部にまでしっかりと集中力を注ぐこと
まずネルソンさんが一番重要視していることは「集中力を注ぐ」ことだ
これはシンプルだが、誰もがつい忘れてしまいがちな、きわめて重要な要素だと語っている
“まず重要な点は、十分に集中力を注いでいなければ、物事は「見えて」こないということだ。集中力を注ぐことさえできれば、記憶は半分できたも同然だ。実際に僕は、記憶力を向上させるための手っ取り早いコツを教えてほしいと頼まれると、「もっと物事に集中力を注ぐんだ」とアドバイスするようにしている。”
あとは、本書での記憶術の基礎である「見るーつなぐーくっつける(SEE-LINK-GO!)」だ
詳しい内容やトレーニング方法は本書で確認していただきたいが、簡単にまとめるとこういうことだ
見る(SEE):記憶したい情報を頭の中で視覚的にイメージする
つなぐ(LINK):イメージしたものをどこかに保存したり、よく知っているものに関連付ける
くっつける!(GO!):できたイメージにワイルドな描写を加えよう!
この3つのステップは失敗知らずとも言えるプロセスであり、何を記憶したいときにでも応用できるものであると著書で語っている
人間のイメージの力の偉大さ
記憶術の基礎である「見るーつなぐーくっつける」の要点はイメージ力だ
記憶したいものをイメージし、ストーリーを作って固定していく過程をわかりやすく解説してくれている
本書を読んでみて、人間の持つイメージの力は際限がなく、素晴らしい力だと思い知らさせた
本書は受験生や社会人の資格試験などで記憶力を強化したい人はもちろんのこと、仕事や日常生活でも活かせるものなので、一度本書を読んで訓練してみて欲しい
もちろん僕も本書の記憶術の訓練をしていく
是非、一緒に頑張っていこう!
「人間にとって、真の財産とは記憶だ。記憶が豊であるか、乏しいか、それがすべてなのだ」
アレクサンダー・スミス