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【書評】『医師のつくった「頭のよさ」テスト』本田真美・光文社新書

 
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人にはそれぞれ「認知特性」がある

本書は小児発達医の本田さんが書いた人の認知特性を6つに分けて自分の特性を知る本となっている

認知特性とは、神経心理学の分野でよく使われる言葉で、「外界からの情報を頭の中で理解したり、記憶したり、表現したりする方法」のことを言う

本田さんは人が持っている認知特性は次の6つであるという結論を出している

A:視覚優位者

①写真のように二次元で思考するタイプ(視覚優位者・写真(カメラアイ)タイプ)

②空間や時間軸を使って三次元で考えるタイプ(視覚優位者・三次元映像タイプ)

B:言語優位者

③文字や文章を映像化してから思考するタイプ(言語優位者・言語映像タイプ)

④文字や文章を図式化してから思考するタイプ(言語優位者・言語抽象タイプ)

C:聴覚優位者

⑤文字や文章を、耳から入れる音として情報処理するタイプ(聴覚優位者・聴覚言語タイプ)

⑥音色や音階といった、音楽的イメージを脳に入力するタイプ(聴覚優位者・聴覚&音タイプ)

の6つとなる

人によって得意な認知特性は違うと知っておく

認知特性は6つに分けることができ、人によって得意な特性は違うということを理解することで、コミュニケーションをより良好にしたり、得意な認知特性を仕事にすることでより自分の能力を最大限に発揮することができるだろう

何かができないとき、自分の能力の何が弱いのか、強いのかを、ぜひ分析してみてください。自分の得意な能力、不得意な能力を知ることが、自分の能力を最大限に発揮するためには必要なのです

と本田さんは本書で述べている

知識として持っておいて損はない

この本は小児発達医である医師が書いた本であり、内容としては小児に関する内容が多く、特に子どもがいらっしゃるご家庭には興味のある内容だと思う

ただし、本の構成はいまいちまとまりがなく、用語の説明が多いことから全体として厚みがない本になっていると思うが、認知特性に基づく分類は知識として持っておいて損はない内容

詳しい内容をお知りになりたい方は本書を確認してみて欲しい

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