【書評】『私が世界NO1セールスマンになるためにやった50のこと』 甲斐輝彦(著)・大和書房
漫画みたいな過酷な世界
本書は基本給0年・完全歩合制という結果を出さなければ生き残れない環境下で世界NO1セールスマンになった著者がまとめたセールスについての本である
また所属していた組織が武闘派の有名な場所だったらしく、本当にこんな組織が存在するんだと驚きであった
そんな中で著者がNO1セールスマンになった方法を惜しみなくまとめてくれている
特に著者の苦しみや生き残るため必死に努力してきたことが随所に知ることができ、非常に学ぶことが多かった
過酷な環境下であった話が多いこともあり、全体としては内容が重すぎると感じる人もいるだろう
しかし、どのジャンルの仕事でも世界NO1になったことのある人は、そういう重さを持っているものだとも言えるのだろう
セールスと心
本書で印象に残ったのは、「心構え」に関する内容が多かったことだ
セールスはマニュアル通りに自分を訓練する部分が重視されすぎている傾向にある
もちろん本書でもそれを啓蒙しているのだが、それに加えて自分の心を大切にするべきだと主張されている
“心から成功を信じて、本気で説得してくれる者を退けられる者はいない。否定されるのは、まだあなたが信じ切れてないからだ。心に隙があるのだ”
“「謙虚」とは見た目・考え方・話し方ではかるものではないことがわかっていなかった。「謙虚」とは生き方なのだ”
成果を出すのはマインドが最も重要であることを教えてくれる
「倦まず弛まず耐え抜く」
本書で肝に銘じた言葉がこの「倦まず弛まず耐え抜く」という言葉だ
“単純に、一流のビジネスマンになるためには「飽きず」「気をゆるめず」「耐え抜く」ことが「必要だ」ということだ”
と著者は語っている
僕はこれを読んで改めて自己管理の重要性、我慢する重要性を教わった
あなたがセールスの仕事に携わっていなくても学べることは多い
結果を出す以外に生き残る方法がなかった著者の生の声を体験できる良書である