【書評】『読書が「知識」と「行動」に変わる本』大岩俊之著・明日香出版社
ビジネス本専用の読書術
本書を読んだ感想はビジネス本専用の読書術であり、活用術であるということである
よって、教養本や小説などには不向きであろう
本書ではビジネス本の読み方としてこう述べている
“ビジネス書の読書とは、最初から最後まですべて読むことではなく、自分にとって必要な情報を取り出す作業だと思ってください”
つまり、ビジネス本に置いては重要なところは限られており、そこだけを取り出して効率的に行動につなげる方が良いことを示している
確かに効率的にはなると思うが、このやり方は一長一短であることを知っておかなければならない
一番の問題点は自分の得意な知っている知識の強化にしか、つながらない可能性が高いことだ
情報を選定するということは、自分の主観で判断することだ
よって自分の知らない情報に関して、そこを拾い上げることは認知的不協和の問題もありほぼ不可能であるというのが僕の考えだ
そのバイアスを外す唯一の方法は「全て一言一句読むこと」である
そのことを理解した上で本書を活用することをお勧めする
また、本書で一番よかったのは、学んだあとのアクション後の感情を大事にすることの重要性を指摘していることだろう
「人間は理屈ではなく、感情によって動く」
ここを理解するのが本書を読む一番のポイントだ
以上の点を前提にして本書を読めば更に理解が深まると思う
参考にして欲しい