【書評】『僕らはそれに抵抗できない 』アダム・オルター著・ダイヤモンド社
【お勧め読者】
小さいお子さんをお持ちの親
スマホに依存しているのではないかと心配な方
依存症ビジネスについて勉強したい方
【本書の読みどころ】
新時代の依存症と言われる「行動嗜癖」。このメカニズムと怖さ、そしてそれに対する対策をまとめた決定版とも言えるのが本書だ。「行動嗜癖」は無意識に依存している場合がほどんどであり、本書を読んで理解することで今の生活の改善のヒントが得られるだろう
【理解を深める参考書】
『習慣の力』チャールズ・デュヒッグ(著)講談社
『依存症ビジネス』デイミアン・トンプソン(著)ダイヤモンド社
自分も依存していると本書を読んで理解した
本書は近年問題となっている「行動嗜癖」をテーマにしている
僕も本書を読んで知らず知らずのうちに依存状態になっていると認識できゾッとした
しかも「行動嗜癖」とはやっかいなもので無意識にその行動を続けてしまっているもので、典型的なのが「常にスマホを触っていないと気分が落ち着かない」、「スマホゲームをやり続けてしまい自分でコントロールできない」などが挙げられる
今のInstagramやFacebookに代表されるSNSは「行動嗜癖」を無意識にさせるように設計されており、自分の意志でそれをコントロールするのは至難の業だと著者は指摘している
それではどうすればいいのか?
本書にその具体的提案をしているが、簡単に言えば「依存にならない程度に共存する」ということだ
今の時代、SNSを完全になくすことはほぼ不可能に近い
それならばうまく共存するしかないという結論になる
そのためにはどうやって依存するのか、依存にならないためには具体的にどんな方法があるのかを自分で理解する必要がある
その答えと提案が本書にまとめられている
興味のある方は読まれたほうがいいだろう
そして依存とは習慣でもある
お勧め本として挙げている『習慣の力』は習慣の力を正しい方向に使うためのノウハウが体系化されている良書である
本書も合わせて読まれると効果的だと付け加えさせていただく