80対20の法則
80対20の法則 リチャード・コッチ(著) TBSブリタニカ出版
この本は非常にいい本です。読まれた方は少ないかもしれませんがその一番の理由は本のタイトルだと思います。
皆さんご存じの通り、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレードが提唱した理論であり、成果の80%は全体の20%から生み出されるとするものです。非常に有名なので内容が個人でイメージできてしまうのが読まれていない一つの原因だと思っています。
80対20の追求
ただ、わかった上でも一度読まれることをお勧めします。
理由としては非常に具体例が豊富であり、さらに会社経営、会社組織から個人の活用まで網羅しています。
80対20を追求するとここまでの内容になるのかと感心させられます。
「シンプル・イズ・ビューティフル」
この本で一番強調している部分はこの言葉で言い表すことができると思います。
日本語で言えば「単純化」です。
著者は組織であれ個人であれ、何かを前進させるためには単純化する必要があり、単純化するには困難がともなうと強調しています。
そして、単純化は冷酷さも必要になるため、単純化は非常に美しいがその美しさにめったにお目にかかれない理由の一つはここにあるとおっしゃっています。
生産性をあげたい人へ
会社組織として個人として誰でも生産性をあげることは必要ですし、上げたいと思っていると思います。
そんなあなたに是非一読していただきたい一冊です。
自分が感銘を受けた箇所まとめ
・大きな「黒字」を生み出す数少ない分野を見つけ出し、「黒字」を最大化すること、同時に、「赤字」を出している分野をみつけだし、そこから撤退すること、それがゲームのすべてである
・収益性を理解し、それを高めるカギは細分化にある
・「シンプル・イズ・ビューティフル」単純化にまさるものはない
・ひらめきという幸運は、ゆったりした気分でいるときに訪れる
・時間が足りないということはない。むしろ時間は余っている。時間の20%を有効に使いさえすればいいのだから
・つまらないことはやめる。活動の80%は結果の20%しか生み出さないので、そうした活動はやめるのが一番いい
是非、一読をお勧めします。それでは、また!