【書評】『お金の増やし方大全』ロバート・G・アレン著・フォレスト出版
【お勧め読者】
お金に対する勉強を一からやりたい方
複数の収入源を得たいと考えている方
【本書の読みどころ】
お金に対する考え方・取扱い方から増やし方まで網羅した一冊
特に著者はお金の基本的な取扱い方と複数の収入源を得ることを中心においている
著者がはじめに不動産で成功したことから不動産についての記載が多めだが、様々な収入源を得るための方法が記載されており体系化されている
【さらに理解を深めるために】
『ユダヤ人大富豪の教え』本田 健(著)大和書房
『サイコロジー・オブ・マネー』モーガン・ハウセル(著)ダイヤモンド社
お金に対する態度、とりわけ1ドル札に対する態度を変えること
本書はお金に対する考え方から増やし方までを体系的にまとめたものとなっている
本書でまず最初にまとめられていることは、節約と貯蓄の重要性である
どんなお金持ちもはじめは1ドル札からの貯金から始まるのであり、小さい単位のお金に敬意を払うように著者は述べている
日本で言えば100円に対して敬意を払へということになるだろうが、大きなことも小さなことの積み重ねであるという当たり前のことを著書の初めに述べられていることが本書の信頼性を価値を上げていると思う
また、「節約すること」と「蓄える」の違いを明確にすることの重要性を本書では述べられている
「節約する」とは買い物などで、できるだけ少なくお金を支払うことを意味するが、「蓄える」とは節約したお金を具体的に貯金するこということになる
著者はこの2つの違いをしっかりと認識することの重要性を語っている
「(多くの人は)「節約」をしたものの、「蓄える」ことはしなかったのです。買い物のパターンを変えることによって節約を達成したら、そのお金を財布から出し、別にしておくことです。貯金箱にでも入れておき、定期的に貯金口座に移し替えましょう。そいうすることによって初めて、節約した意義が生まれるのです」
節約の真の利益を実感するには、「節約」に合わせて「蓄える」というステップを完了しなければならないということだ
複数の収入源を得る3つの山
このようなお金の考え方や基本もしっかりとまとめてられている本書であるが、メインは複数の収入源を得る目的と方法である
著者は複数の収入源を得る方法を3つの山で表現している。すなわち、
1.不動産マウンテン
2.投資マウンテン
3.マーケティング・マウンテン
の3つである
これからは個人個人で興味も得意度合も違うところではあるが、それぞれにおいてどのような収入源になるのか、またそのノウハウも詳細にまとめられている
自分に合った収入源を見つけることができれば、本書に具体的な行動までまとめられているのですぐに実践が可能だ
お金に関して学ぶべきこと、実践すべきことを体系的にまとめられている本は実は少ない
まずお金の全体を知るという意味でも本書を読む意味はあるだろう
是非、一度手に取って一読をおすすめする