【書評】『「答えのないゲーム」を楽しむ思考技術』高松智史著・実業之日本社
【本書の読みどころ】
今は「絶対的な答えがない」時代だ
答えがない中で、よりよい答えを出す必要がある
その手助けとなるのが本書だ
全て実践的で、誰でも一から新しい思考法を身につける工夫が本書には随所にある
一度目を通してみて、本書で訓練する価値のある内容だと思う
【さらに理解を深めるために】
『超ロジカル思考』高野研一(著)日経ビジネス人文庫
答えのないゲームの戦い方
本書は答えのないゲームに対してどう答えを出すかというテーマであり、その思考法を訓練して身につけることができる実践書となっている
答えのないゲームのルールとして著者は以下の3つのルールをあげている
①「プロセスがセクシー」=セクシーなプロセスから出てきた答えはセクシー
②「2つ以上の選択肢を作り、選ぶ」=選択肢の比較感で“より良い”ものを選ぶ
③「炎上、議論が付き物」=議論することが大前提。時には炎上しないと終われない
このように一つひとつの表現がユニークであるのが特徴で、本書を通して著者の人柄が溢れている
この3つのルールの内容と訓練を設問を通して解説している
そして、本書を読んで私が本書を評価するポイントは2つだ
1.全て問題形式で構成されており、読者に対しての実践をメインに構成されていること
2.暗記をする箇所が多数あり、新しい思考法を身につける工夫がある
特に2の暗記をする箇所が多いことに関しては、著書の中にある「理解ドリブンVS暗記ドリブン」という章で著者はこう語っている
『「難題に出会う→何となく解き始める」というのが理解ドリブンで、「難題に出会う→“暗記したこと”をそのまま思い出す→それを頭の中に浮かべ、その教えを元に解き始める」というのが、暗記ドリブンです。目に見えないスキルを学ぶときは、頭は疲れるし暗記時間も必要だが、再現率100%を目指せる「暗記ドリブン」で学ぶべきなのです』
このように全て実践形式で読者に対して答えのないゲームの攻略法を身につけるという著者の強い想いが本書にはある
個人的には非常に価値のある一冊となった
あなたにもきっとその価値を理解していただけるに違いない