【書評】『ユダヤ人大富豪の教え』本田健著・大和書房
【本書の読みどころ】
著者がアメリカでゲラー氏というユダヤ人の老人の出会いを通じて、幸せなお金持ちの秘訣を物語としてまとめたもの
一番のポイントはただのお金持ちではなく、「幸せな」お金持ちになるための秘訣をまとめているところだ
著書の中でこのような会話がある
「お金のことを忘れなさい。幸せに成功したければ、自分らしい人生を生きることに集中して、お金のことや成功することを忘れることが大切だ」
一見矛盾しているようにも聞こえるが、ここが「お金持ち」と「幸せなお金持ち」との違いだと感じた
内容的には概念的・マインド的な話がメインなので具体性はほとんどないが、今の自分の状況に対しての方向性が合っているのかを確認する羅針盤として有用である
【さらに理解を深めるために】
あるユダヤ人老人との出会いからはじまる、幸せなお金持ちになる秘訣の物語
本書は幸せなお金持ちになるための秘訣を、物語形式で説明しているものである
物語形式で話が進んでいくので非常に読みやすくわかりやすいのが特徴であり、幅広い読者を得た理由もここにあると思う
話の内容としては、幸せなお金持ちになる秘訣を17つに分けて説明している
この17の秘訣で特に重要視しているポイントは3つあり、章のなかで特に5原則にまとめてある
1.目標設定成功の5原則
2.ビジネスの成功の5原則
3.セールスの5原則
この3つだ
この3事項についての5原則は勉強になったので、この5原則を読んで実行すれば更に効果は高まると思う
特にセールスについては苦手な方が多いと思うが、本書の秘訣としてはセールスの重要性を非常に高く評価している
著書ではこう語られている
「セールスなしに存続できるビジネスはない。でも、セールスは、残念ながら最もないがしろにされる分野でもあるのだ。私は、セールスマンという仕事が、最も素晴らしい仕事だと常々誇りに思っている。セールスなくしてビジネスの成功はあり得ないからだ。本当のプロのセールスマンになれば、何を売っても売れる。それが、ダイヤモンドであれ、保険であれ、車であれ、住宅であれ、関係ない。『ものを売る』行為自体は一緒だ。そして、セールスという仕事を極めれば、一生食いっぱぐれはないだろう」
本書は、概念・マインドの話がメインになっており具体性はほとんどないが、自分の現在やっていることに対して、自分が正しい方向に向かっているのかを確認する道しるべになる本だと思う
多くの方に信念と勇気を与える著書だと思うので、読まれたことがない方は読んでみて欲しい