【書評】『超効率経営』小山昇著・あさ出版
【本書の読みどころ】
本書は中小企業に特化したデータドリブン経営の実例集となっている
事例に関してはGoogleレッカースタジオを使用しており、全て自社で使用している実例を解説しているのでエビデンスも高い
また、中小企業がデータドリブン経営をする上での注意事項や、中小企業に必要な情報とは何かなどがわかりやすく解説されている
特に大企業と違って、中小企業では必要な情報が違うということもポイントであり、一読の価値はある
【さらに理解を深めるために】
『朝一番の掃除であなたの会社が儲かる!』小山 昇(著)ダイヤモンド社
中小企業に特化したデータドリブン経営の教科書
本書は中小企業のデータドリブン経営の教科書的位置づけの本になる
中小企業でデータドリブンを経営に生かすためのコツや必要なデータはどのようなものかなどの説明や、実際に自社で使用している事例を具体的に示し、解説を加えているのが特徴だ
データの活用にはGoogleルッカ―スタジオを主に使用しているので、Googleレッカースタジオを使っている中小企業はより分かりやすく、活用も容易になる
著者は大企業と中小企業では取得すべき情報は異なることを伝えている
中小企業が取得すべき情報は以下の5つだ
①実績報告(数字)
②お客様のからの声
③ライバル情報
④本部・ビジネスパートナー情報
⑤自分・スタッフの考え
となっており、著者はこう語っている
「現場を改善するのに必要なのは、現場の情報です。私が知りたいのは、『いつ、どこで、誰が、何をしたか』という客観的な事実です」
大企業よりもより焦点を絞った情報が中小企業には大事であることが本書では語られている
私が本書を読んで感じたのは、本書でのデータ分析はそのまま個人にも適応できるのではないかということだ
自分自身のデータを恒常的に取得するシステムがあれば、データ分析をして客観的に自分の分析と向上を図ることができるのではないかと思う
人それぞれにカスタマイズされた自己啓発のシステム
本書を読んで、それを実現できないかというインスピレーションを与えてくれた一冊だった