【書評】『因依唯識』無能唱元著・致知出版社
【本書の読みどころ】
自分の考えていることが実現する
いわゆる「引き寄せの法則」と呼ばれているものだが、それをアラヤ識を用いて説明し、その具体的方法も説いた一冊
この本の良いところは、どこにでもいる私たちに向かって書かれていることがとても伝わるところだと思う
自分が不幸な状態であったとしても良い方向に変化することができるし、良い状態から悪い状態になる原因もわかりやすく書かれており、それが一般の方々の具体的な事例付きでまとめてある
「肯定的思考が成功の鍵であり、肯定的思考は能動的思考である」
その極意が本書にはまとめられている
今の自分を肯定し、未来にさらに良いものを求めたい人は是非読んで欲しい
【さらに理解を深めるために】
「量子力学的」願望実現の教科書高橋宏和(著)SBクリエイティブ
「現在に満足しつつ、未来にもっと求める」
本書はアラヤ識を用いて「引き寄せの法則」を解説した実用書となっている
本書の最大の特徴は、今の自分がどうあれ今よりもっとよくするための具体的な方法と教えに多くのページを割いているところだと思う
本書では肯定的思考が成功の鍵であると説いているが、肯定的思考は能動的思考であると述べている
つまり、受動的ではなく自分で絶えず意識し行動をすることで初めて肯定的思考が自分のものになることを伝えている
その行動は何をすればよいのか、そこまで本書ではカバーしているということである
そして私が本書を読んで一番感動したのは、
「現在に満足しつつ、未来にもっと求める」
という思考だ
本書で、著者はこう語っている
『これは実に教訓的な話だと思うんです。そこで、皆さんにお勧めしたいのは、
「現在すでに受けたものに対して、間断ない感謝の気持ちをささげ、しかも、なおその上の向上を望んで新たな目標をい設定し、それを目ざして人生を生きるように」
ということなのです
「何をいいかげんな」と皆さんは言われるかもしれません
「現在に不満だからこそ、もっと良くなりたいと思うんじゃないか」と・・・
でも、この一見矛盾した理論、
「現在に満足しつつ、未来にもっと求める」
というのが、わが至福祈願瞑想術の一大極意でもあるのです。しかし、この方法は易しいようで、なかなか実行のむずかしいことなのであります』
現状の満足と未来にもっとよいものを求めることは本質的に矛盾しないのだということを教えられた
これは私にとって光明というべき瞬間だった
本書でこの極意を身につけたいと心から願っている
あなたにも是非、一度読んだ方ががいい本であることは間違いはない