【書評】『やってはいけない勉強法』石井貴士(著)・きずな出版
【本書の読みどころ】
本書は勉強法というより記憶術の本に近い
著者は最終的に「瞬間記憶」を身につけるべきとの内容となっている
語学や大学受験、資格試験の勉強をもっと効率的にしたい方にはおすすめの内容だと思う
ただし、「瞬間記憶」の方法については詳細な記載がないので、他の著書などで補完する必要があると思うが、他の勉強術とくらべてかなり異質なところも多い
ここでは私が本書で興味をもった、今後取り入れようとした部分を取り上げておこう
1.現存する参考書はすべて買う
1冊の参考書を繰り返す方法の著書が多いなかで、著者は現存する参考書はすべて買うことをおすすめしている
理由として「すべての問題が見たことのある問題ならば、満点が取れて当然だから」とのこと
そのためには膨大な情報を得る必要があるわけですが、「瞬間記憶」という技術でそれは可能であるという論理となっている
2.完全に覚えるならば21回繰り返す
記憶は繰り返されることにより強化可能というのが常識であるが、何回繰り返すのがいいのかについては、統一されていない
著者は、繰り返す回数として3回、9回、21回をおすすめしている
もっとも多いのは21回としていますが、21というのは、「潜在意識は21日で切り替わる」と言われていたり、タロットカードのザ・ワールド(完璧)というカードが21番だったりと、完全なる世界をつくり上げるための数字だと考えられているとのこと
3.青ペンを使う
黒ペンを使うより、青ペンを使った方が、1.1倍記憶力が上がるとのこと
これだけで記憶力が上がるのであればやらない理由はない
日常から黒ではなく、青を使うことを提案している方も多いのでやってない方はやってみるといいと思う
【さらに理解を深めるために】
『「一発合格!」勉強法』超速太朗(著)日本実業出版社