【書評】『「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと』星友啓(著)・SB新書
【子どもの知能アップに最も効果的なのは?】
本書は小学生前後の子育てを脳科学と心理学の最新科学で説明したものとなっている。
著者も述べているが、子育てにおいて完璧はありえない、しかし科学的に正しいと現在証明されている子育てを実行することが、結果的にベターな子育てにつながると主張されている。
人を育てるというのは簡単なことではないし、もちろん正解などはない。
そういう視点でよりベターな選択をしようという心構えで読むとよいと思う。
本書で子供の知能アップに最も効果的なのは、「メンタル強化」であると主張されている。
「まず、お伝えしたいのは、子どものメンタルを強くすることが、子どもの知能をアップするのに最も効果的だということです。」
「マインドフルネスは、心に良い影響を与えるだけでなく、頭も良くなる良薬で、子どもの考える力のサポートにはもってこいの習慣なのです。」
マインドフルネスや瞑想は流行以上に認知されているが、大人だけではなく子どもにも有効だと科学的に証明されてきている様である。
その他、本書で私が参考にさせていただいたところを簡単にまとめておくので参考にしていただきたい。
「脳は間違えたときに、最も効果的に学べるようにできている」
・絶対にやってはいけない最悪の声かけ
「そんな簡単な問題、なんでできないの」
「本当にがっかり」
「もう一回やってみて」
・心の三大欲求
「関係性」(人とのつながり)
「有能感」(自分が何かできるという感覚)
「自律性」(自分の意思に沿ってやっているという感覚)
この心の三大欲求を満たせるのがスマホで、子どもも含めてスマホ中毒になる原因となる。
・大注目の「自律サポート型」子育ての3大基本要素
自律サポートの基本要素1「共感から始める」
自律サポートの基本要素2「なぜやるべきか説明する」
自律サポートの基本要素3「自分で決めてもらう」
以上となります。
詳しい内容を知りたい方は本書をご参考にしていただけると幸いだ。
【さらに理解を深めるために】
『AIに負けない子どもを育てる』新井 紀子(著)東洋経済