【書評】『The Long Game』ドリー・クラーク(著)伊藤守(監修)桜田直美(訳)・ディスカヴァー・トゥエンティワン
【長期目標の利点】
本書は長期で考えることの利点をまとめたものになっている。
私個人としては長期目標を設定したり、長期で考えることにメリットはほとんどないと考えている。
そして、現在のビジネスの最前線も長期目標は不要であるというのが結論になっていると思う。
そんな中で長期で考えることはメリットがあるという真っ向勝負をしている本に興味を持ち、読んでみた次第である。
内容としては、大きく2つに分かれ、「長期的に考えるための下地をつくること」、そして「長期的な思考でできること」の2つだろう。
私個人としてはこの2つ以外には参考になるところがなかったので、こちらを押さえておけばこの本の重要なところは押さえることができると考える。
以下に簡単にまとめておこう。
長期的思考の下地作り
余白をつくる:戦略的思考を磨く最初のステップは、重要でないものを排除すること
魅力的なことに対しても「ノー」と言う:すごい!最高!絶対やる!何があってもやる!と感じないのであれば、やらないのが正しい
長期的な思考によりできること
新しい挑戦ができる:新しい挑戦に1日の20%の時間を使うこと
10年単位で考える:10年単位で考えると小さなことを続けることができる。最初は小さな、とるに足らない一歩でも、10年後にはあなたとライバルの間に巨大な距離ができている
以上である。
これを読んでいただき、興味のある方は本書で詳しく読んでみて欲しい。
長期で考えるメリットは自分の小さな成長を気づき、楽しむことができることなのだと私は思う。
【さらに理解を深めるために】
『倒れない計画術』DaiGo(著)河出書房新社