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「地球の未来のため僕が決断したこと」ビル・ゲイツ(著)早川書房

 
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SDGsが叫ばれている昨今、会社内でも様々な活動が行われていると思います。

僕の勤めている会社もその波はきておりまして、具体的な活動をしていくことになり、この本を手に取りました。

世界でも数えれるくらいの頭脳の持ち主ですから内容的にも素晴らしく、よくこの環境問題という大きな問題に対して、具体的な所まで問題提起と道筋をつけられるなと感心しました。

著書の一部まとめ

SDGsの重要な活動の一つである、気候変動を中心にとして環境問題に対してどう解決するかを具体的に示した本。経済的な側面を維持しながらも(持続性)、論理的に環境問題を解決する方法を論理的に示しているのがポイントです。

この本の構成は次の5つに要約されています。

  1. 510億トンのうちのどれだけなのか?
  2. セメントはどうするつもりか?
  3. どれだけの電力なのか?
  4. どれだけの空間が必要か?
  5. 費用はいくらかかるのか?

この内の

  1. 510億トンのうちのどれだけなのか?

について今日は少しだけ解説させていただきます。

510億トンとは温室効果ガスの排出量のことで、世界中の温室効ガスの排出量はおおよそ510億トンになるそうです。

これをビル・ゲイツはゼロにしなければならないと説いています。

“炭素ゼロの企業や産業を作った国が、この先数十年の世界経済を牽引することになる”

“気候変動に対処する包括的計画について語るときには、温室効果ガスを排出する人間の活動をすべて考慮に入れる必要がある。電気や自動車などが注目されがちだが、それらは出発点にすぎない。輸送手段からの排出のうち乗用車が占めるのは半分未満であり、世界の全排出量のうち輸送手段が占めるのは16パーセントにすぎない”

詳しい内容と具体的な方策についてはぜひ一度本を手に取っていただければと思います。

最期になぜ、環境問題、特に気候変動を解決するために温室効果ガス排出をゼロにする必要があるのかをビル・ゲイツはこう述べています。

“気候変動の大部分を引き起こしているのは、豊かな人たちと中所得の人たちだ。最も貧しい人たちは、問題の原因になることはほとんどしていないのに、最も大きな被害を受ける。世界から手助けを受けてしかるべきであり、いまより多くの支援が必要だ”

“気候変動は地球全体に影響を及ぼすが、なかでも大きな被害を受けるのは貧しい地域で暮らす人々である。「ひどく不公平なことに、世界の貧困者は気候変動の原因になることを事実上なにもしていないのに、その影響に最も苦しめられる」。それゆえ、貧困国の人々は温暖化の影響に適応できるよう支援を受けてしかるべきである。「僕たちにできる一番の手助けは、貧しい人たちが気候変動に適応するのを手伝い、健康を確保して生き延びられるようにすることなのです。そして、気候が変動するなかでもいい暮らしができるようにすることです」”

非常に勉強になるので、環境問題に少しでも興味のある方には是非一読をお勧め致します。

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