【書評】『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル(著)・田中考顕(訳)きこ書房
【自己啓発本の古典中の古典】
今年最後の紹介になるのは、自己啓発本の古典『思考は現実化する』である。
自己啓発本の中でここまで具体的かつ詳細にまとまっているものはない。
世の中に自己啓発本は多くあるが、まずはこの本をはじめに読むべきである。
なぜなら、この本にすべてが網羅されているからである。
それほどの完成度がこの本にはあり、だからこそ古典なのである。
本ブログではこの本の活用法と、僕がことあるごとに読み返している「忍耐力」と「熱意」のところをまとめておくことにしよう。
【本書の活用方法】
まず、この本を読むにあたっての活用方法からご説明しよう。全部で5つある。
『思考は現実化する』を十二分に活用する方法
1.習慣の働きを活かすには、『思考は現実化する』を読むために、毎日一定の時間と場所を決めよう
2.快適で邪魔される恐れのない場所を選ぼう。読書に際してはできるだけ同じ場所を使うようにしてほしい
3.毎日の読書に一定の時間を費やすよう訓練すべきである。10分から15分ほどが適当
4.毎日読んだことをノートに書き留めて、要点を把握すること
5.アイデアや教訓を、あなたの永久保存用ノートに記録し、毎日の生活の中でこれらの教訓を行動に移すよう、常に心がけてほしい
次に本書の成功ノウハウをどう実生活に活用するかである。6つの原則としてまとまってある。
成功ノウハウをどう実生活に活用するか
第一の原則:明確な目標を持つ
第二の原則:プラスアルファの努力
第三の原則:調和の精神を養う
第四の原則:信念の現実化
第五の原則:自己規律
第六の原則:自然の法則
本書は読むだけではない。それに対する対価、つまり行動を求めている。
そのためには本書の活用法をきちんと守る必要があり、本書を読む上で重要なのである。
【忍耐力と熱意について】
次に本書の内容の中で取り上げいるものの中で、僕が定期的に読み返している「忍耐力」と「熱意」についてのところを抜粋させていただこう。
皆さんもお気に入りのところや心に響いたところは何度も定期的に読み返すことをおすすめする。
「忍耐力を身につける4つのステップ」
1.燃えるような熱意に支えられた明確な願望や目標を持つこと
2.明確な計画を立て、それを着実に実行していくこと
3.親戚、友人、周囲の人たちの否定的な、あるいは意気消沈させるような意見をきっぱり拒絶すること
4.目標と計画に賛成し、激励してくれるような人を1人、あるいはそれ以上の人を友人にすること
「目標を達成させるための計画に熱意を持つ6つの秘訣」
1.熱心で楽観的な人々と付き合うこと
2.まず財政的な成功を築き上げるために働くこと
3.成功のノウハウをマスターして、日常の生活に適用すること(本書)
4.健康に注意すること
5.PMA(積極的心構え)を維持すること
6.他人の手助けをすること
以上である。
かなりの厚みのある本ではあるが、これらをきちんと理解し実践していけば自分の人生にとって最高の結果を得ることができるだろう。
一度は読むべき良書である。
【さらに理解を深めるために】
『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー(著)・ジェームス・スキナー&川西茂(訳)キングベアー出版
『道は開ける』D・カーネギー(著)・創元社
『生き方』稲盛和夫(著)・サンマーク出版