【書評】『心にしみる31の物語』小倉広（著）・ゴマブックス株式会社

【お勧め読者】

仕事のモチベーションが落ちている人

仕事で落ち込んだことがあった時

【本書の読みどころ】

仕事がうまくいかない時、結果が出ない時、どうそれを克服したのかを著者の経験と取材によってまとめられている

長野市で知らない人はいない中央タクシーの経営理念は一読の価値あり

本書は会社経営などに対する感動の物語をまとめたものである

分量も多くないのですぐ読めるし、読んだ後の頑張ろうという温かい気持ちになれる良い本だった

特に僕は長野市にある中央タクシーの経営理念をどう社員に対して浸透させたのかというエピソードに心を打たれた

中央タクシーは、電話による呼び出し依頼が乗車の80％を占め、ドライバーさんが駅で客待ちをする暇がないほどだという。1台当たりの月間売上は、他社平均の約2倍。「タクシーを使うなら中央タクシー」と決めている人が多い、市民から愛されるタクシー会社である

いちタクシー会社がどうやってこのような会社にすることができたのかその物語は秀逸である

中央タクシーの宇都宮会長はこう言っている

「どんな仕事だって、尊いものにできる。それがプロフェッショナル」

この物語だけでも本書を読む価値があったと思えるだろう