【書評】『高校数学の基礎が150分でわかる本』米田優峻（著）・ダイヤモンド社

【数学の基礎を学び直したい方には最適】

数字の扱わないビジネスはない。

そしてその重要性も認識していると思う。

しかし、数学は苦手だという方は増えていると実感している。

DXをどう現在のビジネスに実装することが経営課題となっている昨今では数学的な思考は必須である。

どちらにせよほとんどの人が数学を学び直す必要に迫られるだろう。

その時におすすめなのが本書である。

高校数学の基礎が図式かつオールカラーでわかりやすく解説されている。

似たような書籍は多いが、僕が読んだ中ではもっともわかりやすくポイントが理解しやすいと思う。

特にビジネスでこれから必要になるのは「統計」と「データ分析」となると思うが、その基礎を特に詳しく解説しているのにも好感が持てる。

数学は計算ではない。

数学は抽象的な思考を数式に表した言葉そのものである。

膨大な言葉で説明しなければならないことも、数学では1行の数式で表すことが可能だ。

そういう観点で数学に親しんでもらえる一冊なので「数学の学び直し」の一冊としておすすめする。

【さらに理解を深めるために】

『数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に見につく本！』細野真宏（著）・小学館

『統計学が最強の学問である』西内啓（著）ダイヤモンド社