積雪とJR運休の影響を考える
今年は本当に雪が多く、世界中を見ても格段に雪が強い都市である札幌でも交通マヒを引き起こしています。
特に最近よく耳にするニュースはJRの運休でしょう。
特にJRで通勤する方には非常に大変でバスを待つ人が列をなして並んでいるニュースが流れていました。
新千歳空港とを結ぶJRも当然運休になっており、共同通信によると15万5千人に影響が出たと報道されていました。
しかし、JRは人の影響だけではないことをよく考えなければなりません。
JRは物流拠点でもある
JRは人を運んでいるだけではありません。
物も運んでいます。
北海道では株式会社ジェイアール貨物・北海道物流という会社がありまして、JRの物流を率いています。
私も引っ越しする際にJR貨物を使ったことがあるのですが、コンテナに家財道具一式を詰めて夜中にコンテナごと線路で運び、トラックで家まで運んでもらいました。
メリットとして費用が安いこと、日時が正確に計算できることがあると思います。
また、本州からの物の移動もJRの線路が重要な位置を占めており、北海道の物流の発展はJRとともにあったといってもいいでしょう。
それが全て止まってしまっているのが現状なのです。
物事の影響は一つではなく様々な背景を考慮する必要がある
ニュースをみていつも思うのですが、積雪やコロナの影響などはほとんど人を主眼に置いている。
どのぐらいの人に影響があったかということです。
その方が国民にとってわかりやすく受け入れられやすいのでしょう。
しかし、影響が出るのは人だけではありません。
物流を含めたインフラにも多大な影響がでていることを考慮しなければなりません。
物流が滞ることによって、運送業者にも影響があり、スーパーなどの品ぞろえにも影響があり、需要と供給のバランスが崩れ、物の値段があがるなどの連鎖的な影響があるのです。
今の石油の高騰は完全にコロナの影響だと考えられます。
コロナで人の移動や物の移動が減少し、需要と供給のバランスが崩れているのです。
物事は様々な要因が絡み合っており、表面だけ見てていてはわからないことも多くあることを肝に銘じなければなりません。