良い本は自分自身で探す必要がある3つの理由
私もたまにおすすめ本の紹介を書いているが、基本的に良い本は自分自身で探すしかないと私は考えている。
その理由としては3つある。
1.読んでいる本が今の自分に合っているかが重要である
2.おすすめ本は紹介した人が本の内容の一部分を取り上げたにすぎない
3.本の読む範囲は特定のジャンルに偏りがちになる
の3つである。
それぞれ説明していこう。
1.読んでいる本が今の自分に合っているかが重要である
本は自分自身で知らなかったこと知ったり、未体験を疑似体験するツールである。
よって今の自分に必要な本を読むのが一番効果的だ。
しかし、自分に必要な本はその人にしかわからない。むしろ読んでみて初めて自分にとって必要な本であったということも十分ある(私もよく遭遇する)。
探すためのもっとも良い方法の一つは自分で良い本を探すことである。
自分で探すことでいろいろな本に触れることができ、今の自分に必要な本、そして自分に必要であった本も見つけることができる。
自分で主体的に探すことが遠回りに見えて一番良い本に出合える可能性が高まるのだ。
2.おすすめ本は紹介した人が本の内容の一部分を取り上げたにすぎない
おすすめ本の紹介は様々な媒体で取り上げられているが、結局は本の内容の一部分を取り上げたにすぎないということだ。
よく私も本の紹介の媒体を見ることがあるが、その中には自分で読んだことがある本もたくさんあった。
その方はこの本のここが重要だとまとめておっしゃっていたが、私はその本の違うところが非常にためになったと思っていたので、やっぱり人によって捉え方が全く違うんだなと思ったものだ。
そう考えると、酷評されている本があったとしてもある人にとっては最高の本である可能性もあることになる。
本の全てを紹介するのは不可能である。そして本の全体としては価値がないがこの一行だけは非常に参考になったという場合もあるだろう。
本はおすすめだけを鵜呑みにはできないのである。
3.本の読む範囲は特定のジャンルに偏りがちになる
おすすめ本を参考にしているとどうしても自分の好きなジャンルに偏りがちだ。
特に現代は顕著で所謂「フィルターバブル」とも言われるが、インターネットで一つの本を検索すると、それがユーザーが見たいと思われる情報を自動的に判断して検索結果に反映されてしまい、ジャンルがどうしても偏ってしまう。
ただでさえ情報が偏りがちになってしまう(自分の好きなものの情報しか出てこない)状況では、当然本の読む範囲も偏りがちになってしまう。
本を読むことの目的の一つに自分の幅を広げる効果もある。そのためには自分の知らない分野や自分の興味のない分野を敢えて読むことで、疑似体験ができ自分の幅を広げるのに役立てることができる。
このチャンスが現代は大幅に減っていると私は思っている。
自分で本を探し、迷ったら古典・名著を読むこと
本は自分で本屋に行って探して、見つけるのが楽しみの一つである。
むしろ、その行為こそが遠回りに見えて自分を高める一番の近道だと思う。
しかし、どうしても時間がない場合や自分では探せない人もいるかもしれない。
その場合は古典・名著を優先して読むのが一番だ。
習慣・人格形成について学びたいなら『7つの習慣』は是非読んだ方がいいし、
人間心理を深く知りたいなら、夏目漱石の『こころ』を読むのが近道だ。
経営を勉強したいのなら、ピーター・ドラッカーは避けて通れない、といった具合だ。
まず名著を読んでから、そのジャンルの理解を深めるため他のおすすめ本を読むというのもありだと思う。
私も本を紹介する時は、自分がためになった本で、かつ、こういう人に読んでくれたら参考になるという全体のイメージが湧く本しか紹介しないようにしている。
たまに本の書評もあげていくのでよろしければ参考にしてみていただければ嬉しい。