【書評】『変な絵』雨穴著・双葉社

【本書の読みどころ】

『変な家』に続く第二弾『変な絵』のご紹介だ

こちらもYouTubeで第１章のみ公開されており、非常に面白かった

あれを見てしまうと続きも知りたくなるのが性（さが）というものだろう

多くの登場人物と展開があり混乱してしまう程だが、それが最後には全て一つに繋がり、そして全ての展開がひっくり返る

それでいて読みやすく、あっという間に読める

普段、推理小説やホラー小説は読むことはないが、YouTubeで動画をご覧いただき面白かった方は後悔しない内容となっていると思う

素人が読んでも楽しめる一冊としてお勧めする一冊だ

【さらに理解を深めるために】

『変な家』雨穴著・飛鳥新社

2度楽しむホラー小説

本書は『変な家』に続く第2弾である『変な絵』のご紹介である

著者の雨穴さんの小説を読むと読者の思い込みや常識で物語が進んでいくのだが、その前提を最後に全てひっくり返すという展開でまとめられている

よくここまで柔軟な思考ができるものだと感心する

１回目を読むと、今までの常識や思い込みが全てひっくり返される驚きと怖さ

そして、伏線がわかった上で2回目を読むと、いたるところにそのヒントは散りばめられてることに気づき、そこから新しい発見や解釈が生まれる

つまり最低でも2回楽しめる本であるということだ

それほどにこの小説は作り込みされている

著者の柔軟なそして常識にとらわれない思考を堪能できる一冊となっている