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【書評】『両利きの経営』チャールズ・A・オライリー マイケル・L・タッシュマン(著)入山章栄(監訳・解説)冨山和彦(解説)渡部典子(訳)・東洋経済新報社

 
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【知の探索と深化】

本書は2020年ビジネス書大賞を受賞した本となっている。

まず両利きの経営とは何かということであるが、「知の探索」と「知の深化」の両立を企業は目指す必要があるという主張である。

「知の探索」とは、自社の既存の認知の範囲を超えて、広い認知を広げていこうという行為であり、「知の深化」とは、探索などを通じて試したことの中から、成功しそうなものを見極めて、それを深堀りし、磨き込んでいく活動と定義されている。

この「知の探索」と「知の深化」のバランスを取る必要があるというのが「両利きの経営」のコンセプトとなっている。

特に、「知の探索」に取り組まない企業は、変化に直面したときに破綻する可能性が高いことをデータで示しており、「知の探索」の重要性を主張している。

その理由としては、「知の探索」は常に不確実性が伴うためコストが無駄になる可能性を受け入れる必要があるからだ。一方で「知の深化」は確実性があり、そのコストと利益をある程度計算することができるため、企業は「知の深化」に傾倒してしまうと指摘している。

「老舗企業は常に深化に専念し、すでに知っていることの活用にかけては腕を上げていく。それで短期的に優勢になるが、徐々に力を失い、つぶれてしまう」

それでは、両利きの経営をする上で一番重要なポイントは何だろうか?

【両利きになるための最大の課題はリーダーシップにある】

本書の最大のポイントは「両利きになるための最大の課題はリーダーシップにある」という言葉に集約されている。

企業であれば社長のみ「両利きの経営」を舵を取れるのであり、全てはトップ次第ということである。

リーダーシップという観点でリーダーに求められる三つの行動を本書でまとめてあるのでご紹介しておこう。

①新しい探索事業が新規の競合に対して競争優位に立てるような、既存組織の資産や組織能力を突き止める

②深化事業から生じる惰性が新しいスタートアップの勢いをそがないように、経営陣が支援し監督する。たとえば、ベンチャーが必要な資源を確保できるようにする。新規事業のリーダーはマイルストーンの達成について説明責任を負う。非生産的な摩擦を極力抑えて、新旧の事業間が交わる部分を管理する、といった具合だ

③新しいベンチャーを正式に切り離して、成熟事業からの邪魔や「支援」なしに、成功に向けて必要な人材、構造、文化を調整できるようにする

以上となるが、これを実際にやろうとすると難しいことも当然あることから、本書では二つの組織を取り上げ、一方は成功、一方は失敗という正反対の結果に至った経緯まで明らかにして解説しているので参考にしていただきたい。

【VUCA時代の経営指南書】

今回は『両利きの経営』を取り上げさせていただいた。

現在はVUCA時代と言われており、個人においても企業においても不確実性が増しており、柔軟さが求められている。

経営に対するVUCA時代への指南書としての価値が本書にはあると思う。

本書ではこれからの企業の活動に対してこう指摘している。

「組織に突きつけられる基本的な問題は、現在の生存能力を確保するために十分な深化活動に関与すると同時に、未来の生存能力を確保するために十分なエネルギーを探索活動に捧げることだ」

そして、それを実現可能なのは組織のリーダーのリーダーシップであるというのが本書の結論だ。

コンセプトしても内容の質としても非常に良書だと思うので、興味を持たれた方は一読をお勧めする。

【さらに理解を深めるために】

『経営12カ条』稲盛和夫(著)日本経済新聞出版

『経営者の条件』P・F・ドラッカー(著)ダイヤモンド社

『売上最小化、利益最大化の法則』木下 勝寿(著)ダイヤモンド社

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